◯◯団子
団子と言えば・・・
北海道民が次世代に必ず残していかなければならない大切な食文化の一つに 「◯◯団子(だんご)」があります。
「かぼちゃ」を使う「かぼちゃ団子」、「じゃがいも」を使う「いも団子」、「じゃがいも澱粉」そのものを使った「でんぷん団子」がそうです。これは道産子の伝統食文化です。
材料を茹でて澱粉を混ぜて捏ね、ホットプレートで焼いて、砂糖醤油をサッと塗って・・・、「定番のおやつ」です。時には、お汁粉等にも入っています。
「かぼちゃ」「じゃがいも」団子のレシピは、以下のようなものでしょうか。
材料を一口サイズに切る。電子レンジタイプの袋に入れ、600Wの電子レンジ3分ほどかけ加熱する。or 茹でる。
箸が刺さるくらいの柔らかさになったらざっとつぶす。 (人肌くらいに少し冷めてからつぶす。熱々のうちにつぶすとダマになる。)
片栗粉を加え手でしっかりともんで粉っぽさがなくなったら棒状にまとめる。目安はねんどの柔らかい感じ。
1㎝幅くらいに切り、フライパンで表面や白くなるまで両面を焼く。(汁物に入れるときは少しへこみをつける。多めに作って冷凍しておく)
美味しいですよね。時には同じものが「もち」と言われたりもする。これこそ北海道です。
さて、オホーツク内陸部の開拓は、19895年(明治30)頃から本格化しました。遠軽の北海道同志教育会(明治30)、北見の屯田兵・北光社(明治30)、湧別の屯田兵等、入植の初期から「五升芋(ごしょういも)」と呼ばれていた「じゃがいも」(品種不明)も食料としてきました。その後「赤芋」や「白芋」等の品種を経て、「男爵」が広く栽培されました。
大正から昭和にかけ、長期保存のためや、無水アルコールの原料として「じゃがいも澱粉」が製造されるようになりました。そのために、どの地域にも小規模な澱粉工場が多数建設され、あちらこちらで悪臭を漂わせていました。
戦後、オホーツクから東京等に出かける時のお土産として「じゃがいも澱粉」を持参すると大変喜ばれたとか、今は飼料や肥料として活用される「澱粉カス」が食用として配給され、ストーブの上で焼いて食べたとも聞かされたことがあります。
その後、昭和45年(1970)「大阪国際万国博覧会」開催頃から、食用じゃがいもが増産されるようになり、でんぷん加工用じゃがいもの生産は減少し、あちらこちらにあった小規模な澱粉工場の姿は消えていきました。
なお、現在道内には、「ばれいしょ澱粉工場」が17工場稼働(農協系10、民間7)しているのだそうです。
「でんぷん団子」のレシピは、以下のようなものでしょうか。
甘納豆を使う簡便なレシピ
ボウルに、砂糖、片栗粉を入れて軽く混ぜ水を加えて何となく混ぜる。
1にお湯を少しずつ加える。必ず熱湯を少しずつ入れていく。ホットケーキの生地位の固さにする。
2に甘納豆を加えて混ぜ、フライパンに油をしき、焼いていく。半透明になったらひっくり返して焼く。
透明になり、焼き色が軽くつける。
煮豆の作り方(1kg分)
材料 金時豆 400g グラニュー糖400g 塩適量 水 豆が隠れる程度
金時豆を水に漬けて一晩置く
約五十分間、アクを取りながら弱火で煮る
煮汁をある程度取り除く(捨てない)
グラニュー糖と塩を加え、10分間弱火で煮る
最後に火を止め、一晩寝かせ。
でんぷんだんごの作り方
材料 でんぷん1kg 金時煮豆1kg 塩10g煮汁300ml 熱湯 1.4kg(沸騰より若干冷めたもの)
煮汁、でんぷん、煮豆、塩をボールに入れて混ぜる
熱湯を加えながら練る
油を引き、両面が焼き上がったら完成
2017(平成29)年10月19日
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?