シティートレイル in 東京 1
去年のお話になります。
2018年、東京にてハイキングイベント(ロングディスタンスハイカーズデイ)に参加した。
ロングトレイルを歩き終えた人がかかるハイカーシンドロームといわれる現象について、少しだけ話をさせてもらった。
何千キロもの道をひたすら歩く日々は、日常と非日常が混ざり合い、帰国後の生活と大きな隔たりが出来てしまう。
この辺の話は、またどこかタイミングがいいときにでも。
ハイカーの話を聞いてるとなんか歩きたくなったので、翌日の昼過ぎ、吉祥寺から高円寺まで歩いた。
距離は8〜9kmぐらい。
最終地点は高円寺に決めていた。
寄り道してたどり着かなくても、近くの電車に乗って、トレイルアウトすればいい。
iphoneを片手に、気が向いた道を歩く。
イヤホンをつけて、goldmundのsometimesをかける。
ピアノと、周りの生活が混ざり合い、映画の回想シーンのように流れて行く。
大通りから枝道を通り、住宅街に入る。
さっきまで聞こえた車の音やガヤつきが減ってきた。
途中、絵本屋さんに寄って、アダムとイブの本を読む。
神様が禁断の果実を作った理由がなんとなくわかった。
自由にはルールが必要なんだ。
絵本を購入し、再び歩き出す。
学校帰りの子供達の声がBGMに溶け込む。
気がつくと日は沈みかけ、少し肌寒い。
高円寺に着く頃には上着を着ていて、街の灯りが目印となっていく。
「ここでゆっくりしていっていいよ」と思ってるかもしれないフクロウ。
人が入りやすいようにと気遣う中華料理。
看板と店が一致しない本屋。
地元では感じれない当たり前に、ワクワクする。
夜に新宿で待ち合わせをしているので、ここで終了。
山や森はないけれど、これもハイキングなのかな。
楽しく歩こう。
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