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人生日記〜出会い、話、伝え合い〜

人生生きていれば色々あります。

周りに伝えた方がいい事。
伝えない方がいい事。
そっとしておく方がいい事。

その一つ一つの出来事は
一人一人の価値で変わります。


みんなからしたら
わざわざ言わなくてもいい事かもしれないです。

でも、僕からしたら
自分と同じような気持ち、状況を
味わってほしくないって強く感じてるので
形にして残します。


つい最近、
婆ちゃんの元気、体力が急激に落ちました。
それはそれは想像以上のスピードで。

しかも、先週会いに行った時には
いくら声かけたり、身体を動かしたりしても
発言もなければ、身体の動きもないのです。


「実家の方に帰ったらいつでも会える」

「目の前に行くといつでも話せる」

そんな当たり前が急に叶わなくなりました。


僕はこの状況になって沢山の事を思い返して
いわゆる後悔をしました。

「もっと話しておけばよかったな。」
「もっと会いに行ってればよかったな。」
「もっと感謝を伝えたらよかったな。」

全部難しくない事だし、
日常で当たり前すぎて身近すぎる事を
見落としていて、情けなさも感じました。


情けなく感じるのにも大きな理由があります。

それは
僕は今までにも身内の死、友の死を
経験しているからです。


その度に考えて、後悔する事は似ていて
「もっと会っておけばよかった」
「もっと話しておけばよかった」
「もっと感謝を伝えていればよかった」
などと思うのです。


今回も同じ。


今まで"死"、"葬式"を見て、経験して
その度に
"出会い" "挨拶" "感謝"
の大切さを心に刻んでいた事を覚えています。

死すると
出会いたくても出会えないから。
話したくても話せないから。
伝えたくても伝わらないから。


それでも、
強く刻んでいたつもりであっても、
結局同じ気持ちになってしまっています。


"何度同じことを繰り返すんだよ"

"結局何も変わってないじゃんかよ"

"その場だけいい顔して成長してないんだよ"

そんな声が無数に自分の中を飛び交います。


悔しい事、後悔がもう一つ。

それは、こういった出来事がないと
なかなか家族全員が揃わないことです。


数年前までは当たり前のようにずっと
一緒にすごしていた家族。

いつしか、仕事や学業の関係で
全員が揃う時間は少なくなりました。

お盆や年末年始には顔を合わせますが、
いわゆる何もない日に
顔が揃うということは極端に減っていました。


なかなか顔が揃わない家族が
無理にでも時間を作って婆ちゃんの前に
揃いました。


家族が揃う時間はもちろん嬉しい。

でも、その反面
ここまでのことがないとなかなか
会おうと、集まろうと出来ないのかと
思うと複雑でした。


家族全員が揃い、
婆ちゃんの前で沢山声をかけたりしても
声を聞く事も
身体の動きも見る事がありませんでした。


無力だ。


当たり前に叶えられた事を
叶える事ができません。

少し工夫したら作ることのできた
一緒に笑い合う時間を
簡単に作る事ができません。


素直に
「婆ちゃんの声がもう一度聞きたい」
「もう一度元気な姿が見たい」
そう強く思っていました。


そこからずっとずっと
目の前に起こる事の意味を考えました。


婆ちゃんが今僕に伝えてくれている事。

それは毎回後悔していた、
人と出会える事、声が聞ける事、伝い合える事の大切さを忘れてはいけないという事なのだなと思いました。

再び強く向き合わないといけないと。


今自分の親しい人がスッと何処かに行ってしまうってなっても、
「日頃からあなたにはありのままを伝えてるから大丈夫。気をつけていってらっしゃい。」
って胸はって言える存在がどれだけいるのか。


僕にはほとんどいないです。

そう、まだまだ
会う時間が足りてない
日頃から会った時に伝えたい事を伝えられてない
のだなと強く実感しました。


声をかける事だけが愛ではないと
僕は考えています。

伝えた方がいい事でも今すぐに伝えると
上手くいかない事があることも理解している
つもりです。


でも、どれもこれも"できているつもり"
だった。
本質的にはまだ昔の後悔から変われて、気づけていなかった。


今回のキッカケでやっと心の底から
"目の前の人と気持ちを伝い合える"事の
偉大さに感謝、感動できたと思います。


そんな事を1週間ほど考え、
また婆ちゃんに会いに行きました。

それはそれはびっくりしましたよ。

ゆっくりですが身体を動かしてくれたり、
声を聞かせてくれたのです。


「あぁ、目の前で表情を見せてくれるってこんなに幸せなのか」

「あぁ、自分が話した言葉を理解してくれるってこんなに幸せなのか」

「あぁ、声が聞けるってこんなに幸せなことなのか」

沢山の幸せを受け取りました。

なんせ、
かなり久しぶりに声を出して、動いてくれたので、
お父さんもかなり喜んでくれて、
急いで写真を撮ったりしていて、
そんなお父さんを見れるのも幸せでした。


「今ならまだ伝わる。」

だから、
出会えて嬉しい事
声が聞けて嬉しい事
動いてる姿を見れて嬉しい事
いつも感謝してる事

しっかり婆ちゃんに伝えました。


その言葉を聞いて婆ちゃんも頷いたり、
声を聞かせてくれたりしました。

この上ない幸せでした。

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僕と同じような後悔をしてほしくないので
今の自分の気持ちを形にしました。

大きなお世話かもしれませんが、
皆さんは
目の前の親しい人がスッと何処かに行っても
平気なくらいに日頃から感謝を伝えたり
行動したりしていますか??

僕は婆ちゃんから学んだ事を
これからの毎日に活かしていきます。

婆ちゃん、いつもありがとう。
声を聞かせてくれて嬉しかった。
まだまだ元気な姿見せてな。

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