廃墟の街 ー 創作詩24

廃墟の街の煙突けむりが

ゴーゴーと咳を出す

鉄に覆われた工場の奥

女は首を傾げて

とっても嫌な臭いのする街ね

速歩きで去っていった

けむりは時間を忘れて黙々と

晴れた夜空に雲をつくる

捨てられた廃墟の街で

見上げた空は美しかった

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