眼鏡 ー 創作詩33

それを通して見たものは
美しく映る海の上の月灯り

クリアな世界で読み解く文学
文字の上を散歩する視界で

何処までも見える

常に一歩先にある

それを見ることのできる道具が
便利だからこそ手放せなくなった

いつかは失われていく視力に
戸惑っていながら不安はなく

いつも手元にあるそれを通して
今宵も月が照らす海を見ている

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