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3/8 パウエル議長はかなりのタカ派

あいさつ

兼業トレーダーのBancilです。いつもご覧いただきありがとうございます。投資4年目/テクニカル4割/ファンダ6割/兼業トレーダー/ファンダを勉強中でnoteはアウトプットの場として活用中❕

ファンダメンタルズ

昨日の値動き


米株指数⬇️米金利⬆️ドル⬆️円↗️ユーロ➡️
ポンド↘️豪ドル⬇️ニュージー↘️カナダ↗️原油↘️

株式市場:3指数共に下落しSP500は節目の4000ポイントを再び割り込んでおり、日足の雲にサポートされています。NASDAQは12000ポイント割れまでは行きませんでしたが、日足の20SMAに頭を抑えられ、MACDのゴールデンクロスを否定する形になっています。

SP500 4時間足



国債市場:2年債利回りが大きく上昇し5.0%に到達しました。10年債利回りは2年債に比べてそれほど大きく上昇しなかったので、逆イールドの幅を広げる形となりました。もう一つ注目しているのが30年債利回りで、こちらは下落しており、長い目で見るとアメリカがリセッションに近づいた事を示しています。

米国債2年債利回り(金利) 4時間足



為替市場:ドル独歩高、豪ドル独歩安の1日になりました。時系列から行くと豪ドル安は12:30のRBA発表で、0.25%利上げをしたものの、フォワードガイダンスが想定よりもハト派だったので売られています。24:00になるとパウエル議長の議会証言で、こちらは想定よりもタカ派の内容だったので一気に買われました。豪ドル/ドルは1日で2%も下落する形になっています。
 円は上昇したのでクロス円は下げ、ポンドは下落したので対円で豪ドル/円の次に売られました。

原油:5連騰で来ていましたが、昨日のイベントで3日分の上昇をかき消す形になりました。下落したといっても3ドルほどで、レンジは継続しています。今後も中国の景気関連とアメリカの景気関連に挟まれる動きが続きそうです。


利上げの加速

 パウエル議長の議会証言が行われ、結果はタカ派で相場の流れが大きく変わりつつあります。パウエル議長の発言には[ターミナルレートは従来より高くなる公算が高く、利上げを加速する用意がある。またインフレが予想以上に進行し、データは金融引き締めの効果が出ていない]など、かなりインフレ退治に向けて急いでる感じです。
 
 議会証言を受けて市場の反応は、金利急上昇、株安ドル高になっています。3月の利上げ幅も0.5%でほぼ確定させ、ターミナルレートは550-575に引き上げています。

Fed Watch 5%利上げが72%



 3月のFOMCでは、3の倍数月なのでドットチャートが発表されます。パウエル議長はドットチャートについても、12月から大幅上昇する可能性を明言しています。

見解と考察
 今回の議会証言は予想とは異なる部分が多くありました。そのためドル高で利益を出せずにいる状況です。パウエル議長やFRBメンバーはデータを重視するので、経済指標の重要性は続き、そこでインフレ鈍化の指標が出ればドル安になる公算が高いです。何度もお話しさせて頂いてますが、私は個人的に大局はドル安のままで、昨年急ピッチに引き上げた政策金利と今回も5%利上げをすればインフレはかなり落ち着いてくると思っています。
 今日は雇用関連の発表があり、先月のように強い結果が出れば、大きくドル高になる可能性が高いです。ただ、先月は季節性要因と重なり、かなり高い数字が出たので、今月のイベントは先月のデータが正しいのか見極める必要があります。

 

アメリカ以外の中銀はどうなるのか

 パウエル議長の発言で利上げの継続(FRB)を示唆した事で、欧州のインフレ率が依然として高い事からECBも利上げの継続が濃厚になっています。ECBはFRBに追随する形を何度もとっており、ここからECBメンバーのタカ派発言が増えるかもしれません。

 FRBやECBとは逆の考え方になりますが、昨日のお昼にRBAの政策金利発表があり、今日の朝方にはロウ総裁の発言もありました。RBAはBOEやBOCと同様に利上げ打ち止めが示唆されています。また、ロウ総裁は[利上げの停止に適したポイントへ近づいた]など、ハト派の発言が多くあり豪ドルは売られました。

見解と考察
 FRBとECBはまだまだ、利上げをしていく可能性が高く、その他の主要中銀は利上げを打ち止めする可能性が高いです。ようやくトレードがやりやすい環境になるかもしれません。ただ、金曜日には日銀の金融政策発表があるのでクロス円はもう少し待ちたい所です。


注目の通貨ペアEUR/USD


保有中ポジション→なし

週足

月足と週足のトレンドを上抜く事ができず、上髭を付けて下落中です。まだ確定していないのでどうなるか分かりませんが、20SMAでサポートされない様だとMACDも完全にデッドクロスしている事から、あと80ポイントぐらい落とすかもしれません。いずれにせよ、bbが収縮しているのと、雲の中にいるのでレンジ推移です。

ユーロドル 週足

日足

昨日書いた通り、1.070付近で下落するとテクニカル的には綺麗です。三尊の最後の山で、月足と週足のトレンドラインに抑えられ、1.070の節目で反転する。理由付けには十分でしたね。ただ、フォンダ的には不確定だったのとエントリーするならドル高方向がメインのシナリオでしたので今回は仕方ないかと思います。MACDがゴールデンクロスを否定したのと、BBが更にエクスパンションすると1.030付近の200SMAに到達しそうです。

ユーロドル 日足

4時間足

下落中にダブルトップを作ってもう一段下を試す展開になるのでしょうか。1.0530付近は前回の安値で過去を見ても水平線が引ける値位置です。もう一段落ちるなら1.045付近ですかね。この通貨ペアを上位足から見て買い向かうのはかなり不毛です。

ユーロドル 4時間足



※トレンドライン見方
月足→赤色
週足→黄色
日足→水色
4時間足以下→紫色


ひとこと


私は器用では無いので、スイングをやりながらスキャルピングとかが出来ません。今の相場を見守りながらチャンスを探したいと思っています。

今日の注目指標


22:15→米ADP雇用者数

24:00→BOC政策金利発表

24:00→JOLTS求人

28:00→ベージュブック

それではまた明日(^∇^)

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