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夏休みの宿題

中学生の時、夏休みの宿題で、彫刻刀で長方形の木製の板を彫って

とのこ?って言うのかなあ(名前だけ覚えてる)塗った記憶がある。

そのあと、なんだかんだ工程があって、最後壁掛けのような物が出来上がる

と言うような物だった。

板に彫るデザインは各自好きなものを下絵で描いてもいいし

あとは、何種類か用意されたデザインの中から

選んで使ってもいいことになっていた。

まったく絵のセンスのカケラもないあたしは当然そっち💦

自慢じゃないが、昔から絵を描いても工作しても褒められたことは一度もない😅

そんなあたしがいくつかあった参考デザインの中から選んだのが

鳥が羽ばたいているような絵

それを薄い紙でなぞって木の板にデザインをうつす(これくらいならあたしにもできる)

そのあと彫刻刀を使って彫るところまでが夏休みの宿題だった。

これが・・・夏の終わり、最後まで残ってしまった💦

父親に「ちょっと手伝って💦 まだ他にも終わってない宿題があるの」

父親は「なんだ、もっと早くからやっておけばいいのに」

毎年、来年の夏休みは宿題を7月中に終わらせるんだ。

って同じことを思い続けて大人になった😅

なんて学習能力のないヤツだ😭

まあ、ちょっとだけ手伝ってもらえれば、あとはこっちが終わってから続きをやることにしよう。

と思っていたが、手先の器用な父はあっという間に彫り終わってしまった。

しかもプロ並みのキレイさで。

だけど、これどう見たってブッキーなあたしがやったものとは思えないよなあ😅

あ、こいつ誰かにやらせたな・・・みたいに

思われないだろうか💦(良い子はちゃんと自分でやりましょう)

そんなあたしの心配をよそに、夏休みが終わり、二学期一番初めの美術の授業が始まった。

みんながそれぞれの机の上に乗せた宿題の板を見て回った先生が、あたしのところで止まって

「すっごい上手だなあ おまえハンコ屋になれるぞ(笑)」と言った。

初めて褒められた。

ただ、これはほぼ父の作品である😅なんとも複雑だ💦

夜、家に帰ってきた父に「先生がハンコ屋になれるって言ってたよ」

と言ったら、父は「そうか」とだけ言った。

なんだ、もっと喜ぶかと思った。

しかし父の鼻は・・笑っていた(笑)

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