紫灰空




私の瞳から鱗が剥がていく

ぺらぺらと風に吹かれて
空に昇っていく 

十月の午後四時
すこし冷えた風が肌を撫でる

涙で湿った睫毛

銀色のラメを纏って
夕闇に背を向ける





バンビ

がんばります"♡"