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相剣電脳堺1:初動率の話

どうもばんべんです。11月のマスターデュエル環境楽しんでいますでしょうか。私はサンボル2発打たれた後エヴァイユから都合よく発禁令付きのロンゴミが出てきて怒り散らしたりしています。

今シーズン11月初頭にダイヤ1を達成した相剣電脳堺のデッキと、なぜ勇者型を選ばなかったかについて初動の確率の点から今回は話せればと思っています。少し前の構築となっていて、今はデストルドーを入れたりして調整を進めているので、また後日紹介できればと思っています。
途中は計算ですので結論だけ見たい方は飛ばしてください。

レシピ

相剣電脳堺の初動枚数

具体的な強みや相剣と電脳堺のつなぎの部分は次回以降に詳しく語ろうと思いますが、相剣を入れることで初動率が安定します。
比較対象となる勇者電脳堺のレシピは以下。

こんな感じかな?

電脳堺は対象にとられるカードととるカードで動く2枚初動のデッキです。

対象にとられるカードは相剣電脳界では以下の18枚です。龍相剣現は泰阿をサーチし、剣現の除外時効果でレベルを上げ、仙々を作ることで擬似的に対象にとられるカードとなります。


対象に取るカードは以下の12枚です。

対象に取られるカードがあり、かつ対象に取るカードが存在する場合を初動ありとカウントします(たまに青龍と豸々など、動けないパターンもあります)。展開パターンは後で細かく説明します。


1, 対象にとられるカードが瑞々、または豸々のみ
このパターンは組み合わせに拘らず動くことができますが、召喚権を使って動くため、このターンは相剣にアクセスできません。
・これら6枚のカードが初手に手札にあり、かつこれら二種の他に対象にとられるカードがない確率は、計算すると

0.1269

この時、追加で対象にとるカードを握っている確率は

0.7401

よってこのパターンの初動確率は6.647%となります。

2, 上記以外の対象にとられるカードがある
娘々以外は基本的に強く動けますが、対象にとられるカードが青龍しかない場合、対象にとるカードは瑞々か麟々でしか動けません。これを考慮して考えていきます。
・瑞々、豸々以外の対象にとられるカードを持っている確率は

0.8415

対象にとるカードを握っている確率は

0.8415

よってこのパターンの初動確率は70.817%となります。
・ただし、対象にとられる(瑞々豸々以外の)カードが青龍のみで、対象にとるカードが豸々か老々のみの場合の組み合わせは初動にはなりません。この場合の確率は

0.0878×0.3330×0.5668=0.0164

で1.427%となりますから、2での初動率は69.175%となりました。

3,相剣カードからの初動
仮に対象にとるカードがなく電脳堺の動きができない場合でも、相剣の動きから電脳堺につなげることができます。これらの確率は低いながらも無視できません。

1. (莫邪or白エク)、(龍相剣現or泰阿orプロートス)、召喚権を使わずに対象にとられるカード(対象にとるカードがない)
 →赤霄を立てつつ、龍相剣現で麟々や豸々をサーチ

この確率は計算すると0.828%あります。

2. 龍相剣現、青龍(対象にとるカードがない)
 →剣現で泰阿サーチ、ショウフクを立てて豸々を落とし、青龍を割って豸々蘇生

この確率は、1.728%あります。

以上1,2,3を合わせると、このデッキの初動率は78.378%です。
(恐ろしいことに5回に1回以上事故ります)
抹殺の指名者と九竜青龍とかいう変則初動もありますが、確率は極めて低いですので無視します。
龍相剣現は一枚初動と見てもいいかもしれませんので、そういう意味では確率は上がると思いますが。
電脳堺の初動の確率計算は難しいのでたまに誤った記事を見かけることがありますが、みなさんが思ってるより極めて事故率の高いデッキです。

勇者電脳堺の初動枚数

勇者の強みは確実に相手の妨害を踏む後攻のパワーと、仮に増殖するGを打たれても1ドローで1妨害構えられるところかなと思っています。また、相剣と異なり召喚権を電脳に割いても7,10シンクロにつなげることができるのもいいですね。弱みは素引きのゴミが多いことです。

では勇者電脳堺はどのくらい初動率があるのでしょうか。
勇者電脳堺では、対象にとられるカードの枚数が14枚と、少し少なくなっています。うららと水遣いで鷲々を作って誤魔化すこともできますが、水遣いが制限となった今この動きができるのはアラメシアの儀のみです。あるいは、運命の旅路で青龍を捨てて瑞々にアクセスすることもできますが、これらを踏まえてどのくらいの確率で動けるか見ていきましょう。

1, 対象にとられるカードが瑞々、または豸々のみ
同じように計算すると、16.506%です。
2, 上記以外の対象にとられるカードがある
同様に、50.444%です。
ここまでで67%です。ドキドキしますねw

3, 勇者を絡めた初動
1. 青龍、勇者関連カード(旅路orアラメシアor水遣い)、対象にとられるカード(対象にとるカードがない)
運命の旅路にアクセスできた場合、手札の青龍を捨てることで対象にとるカードを捻出できます。対象にとられるカード(対象にとるカードがない)には、今回は豸々も含まれますが、対象にとられるカード(対象にとるカードがない)に九竜なども含まれている場合は2回数えてしまっていることになります。したがって、対象にとられるカードが豸々のみ(と任意の枚数の青龍)の場合、青龍が1枚と追加で対象にとられるカード(豸々と青龍は0枚)が少なくとも1枚ある場合、青龍が2枚(豸々は0枚)の場合に分けます。
1つ目は0.706%、青龍が2枚の場合は0.081%、一枚の場合は0.593%の合わせて1.380%です。

2. アラメシアの儀、うらら、対象にとるカード(対象にとられるカードがない)
水遣いとうららで鷲々を作ることで動くことができます。豸々か瑞々が1枚の場合と、老々か麟々が少なくとも1枚以上手元にある場合で分けて、それぞれ0.467%と0.235%、合わせて0.702%です。

以上1,2,3を合わせると、このデッキの初動率は69.032%です。

まとめ


いかがでしたでしょうか。主に対象にとられるカードの枚数が変化することで、初動率に変化が起きています。ただ、当然泰阿からの初動は無限泡影を食らうなどの誘発受け、勇者電脳のレシピの青龍の枚数など、単純に比較できない部分もあります。勇者を使う場合の初動率は相剣に比べて9%以上低く、これだけ聞くと大したことない気もしますが事故率で見れば少し低いだけに見えますが、事故率で見ればそれぞれ21.621%と30.967%と1.5倍程度勇者が高いです。私はこれは非常に大きな差であると考えています。さらに、これは展開に絡むことなので今は詳しく述べませんが、龍相剣現が電脳堺モンスターを容易にサーチでき、特に豸々を絡めやすくリソースの確保がしやすいことも強みであると考えます。
今回の相剣の構築は召喚権が重いため青龍3枚必須ですが、計算結果からも対象にとられるカードは多いほどいいので、後攻でも強く使える青龍は、マスターデュエルでは3枚必須と考えます。
また、勇者電脳側はデスサイズの吊り上げギミックなどを廃し、メインは可能な限りコンパクトに収め、金萬で謙虚な壺などで事故率の軽減を図る必要がありそうです。

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