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暮らしの中にこそ、アートは必要だ。

アートを買える場所が増えたなと思う。服屋さんやインテリアショップ・カフェ・書店でも展示・販売しているのを目にするし、ウェブで買えるサイトも増えていて、手に入れやすくなりました。

最近、雑誌などメディアでアート特集が組まれたり、スターバックスで若手アーティストのアートが買える店が出来たり。特に現代アートが面白い。

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私は5年ほど前から、インテリアに色でアクセントを入れるのを目的に「買える」アートをみて回るようになりました。その中でも一度にたくさんのアートに出逢えるアートフェア(全国各地で開催されている現代アートを買うことができるイベント)は見応えがあって、各地で大人気です。

今年の春に開催された日本最大級のART FAIR TOKYO 2021では、コロナの影響で入場制限があったにも関わらず、売り上げは過去最大だったそうです。

初めは単にインテリアのアクセントとして探していた私も、アートが想像以上に暮らしを豊かにしてくれることに気づき、いまは、暮らしに中にこそアートが必要だ。と思うまでになっています。

なぜそう思うまでになったのか。
シンプルで機能重視にになりがちな日本の住宅に遊び心を加えることができたり、「私らしさ」「心地よさ」に繋げることができるから。
それを取り入れない手はない!と感じています。

けれど「家にアートを飾るのはハードルが高い」という声を聞きます。そこで、今回は暮らしの中でのアートについて、書いてみたいと思います。


家でアートを愉しもう

暮らしの中のアートは、ギャラリーや美術館、商業施設で観るのとは少し違った楽しみ方があります。

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(↑トップ画像で使用している作品を正面から見るとこんな感じ。赤い作品は大和美緒さん作、立体作品は南村遊さん作。ばんばみえ自宅にて)


▶︎光の変化を楽しむ


一般的に商業施設や美術館など飾ってあるアートは、その時しか観ないので、変化を楽しむ視点で見ることがない。それに比べ、家に飾ってあるアートは、朝陽・夕陽・夏の光・冬の光・照明の光・・・と様々に変わる表情を愉しむことができます。作品を持つ人にだけの特権です。

自然光は太陽が昇り沈むまで絶えず変化していますし、光の色も差し込む角度も違うので、印象や表情が変わります。キリッと見えたりフワッと見えたり。

見る側の気持ちも変わります。
朝、今日も一日頑張ろう!と気合いを入れたり、お出かけにワクワクしたり、疲れて帰ってきてアートを見てホッとしたり。

光と気持ちとの掛け合わせで、同じアートなのに見え方感じ方が違う。

私が特に好きなのは朝陽や夕陽の時間。ゆっくりと光の色が変わる時間です。
少し手を止めて、アートの表情を愉しむと、なんとも言えない豊な気持ちになります。

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(↑長野訓子さん作。窓際に飾られたアート。インテリア末永さんで開催中のイベント「日々の景色」より。撮影の許可を得て記載させていだいています。)



照明に照らされて注目を浴びたアートも素敵です。

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(↑藤原康博さん作。MORI YU GALLARYさんの許可を得て撮影させていただいています)



光で変わるのは色だけではありません。光と陰はワンセット。

光が強く当たれば濃い陰影ができ、より立体的にドラマティックに見せてくれます。

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▶︎色で空間にリズムをつくる

アートを選ぶときは、壁の色や、家具や窓枠などの木の色との組み合わせもポイントです。

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(↑つよしゆうこさん作。インテリア末永さんのアートイベントにて許可を得て撮影させていただいています。)

絵本作家さんの銅版画の作品。夜を描いているほっこりとしたアートです。

壁の色がより落ち着きを与えていて、照明を当てるとアートが引き立ちます。

このアートが真っ白の壁に飾られていたら、また違う印象になります。

アートを飾る時は壁の色を意識してみるのがポイントです。



インテリアの中にあるものと色と合わせてアートを選ぶと、空間にリズムを作ることもできます。

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ソファーの生地、照明器具、アートのオレンジが揃えることでリズムができています。


アート選びのポイント

色と光以外にも、飾り方や大きさなどもあるのですが、それはまた書くとして、どんなにアートを選べばいいのか、

それは、

そのアートに惹かれているか。


なぜなら、惹かれないアートを飾っても、ただの壁にしか見えないから。

アートに惹かれるのは見た目だけではなく、コンセプトに惹かれるケースも多々あります。アートフェアや個展に行くとアーティスト本人から直接作品に込めた想いを聞ける時があります。さらっと見ただけだはわからない想いに共感したり、なんて面白い視点!と感じたことは数知れずあります。そういった体験ができる面では現代アートがオススメです。

でもアーティストの想いが分からなくてもいい、とも思います。見た人が感じたままに理由がなく「なんか好き」でいいと思うのです。なんとなく好きと思った中に、自分らしさが映し出されていているから。そんなふうに書くと、コワっと思われる方もおられるかも知れませんが、自分の好きを知ることは、心地よい場所をつくる上で大切です。


暮らしの中のアートの存在

惹かれて選んだアートはどこか選んだ人らしさがあって、飾るとインテリアがグンとその人らしくなるのを感じます。

自分が好きなアートを飾って愉しむ。
それはインテリアに自分らしさを吹き込むことでもあります。


私が初めてそれを感じたのは28歳のとき、イタリアで暮らしたときでした。
どこの家にもアートが必ず飾ってあって、アートから話が広がることも多かったのを覚えています。

「この絵、素敵ですね」
そう声をかけると、

「そうなのよ、いいでしょ、この絵はね、〜で、〜なのよ。」
なんていうふうに会話が始まる。

アートを通して、その人の好きなことや価値観が見え隠れして、関係を深めるいいキッカケになります。


アートに良いも悪いもない。優劣もない。唯一無二。人の存在と同じ。


アートが心を豊かにしてくれるのは
自分を映してくれるから。

目の前のことにいっぱいな自分を気付かせてくれ余白をくれる。

それが自分を大切にすることに繋がるからだと私は思います。


そんなアートを身近に飾って暮らすのは
お気に入りの映画を何度も見たり、本を読み見返すのと似ていると思います。
初めは気づかなかった部分に気づくあの感じ。


なぜ惹かれるのか説明できなくてもいい。
心に響くアートと出逢ったなら、一緒に暮らしてみることをおすすめします。

インテリアとのバランスを見つつ、
あなたらしいアートを見つけるお手伝いもしています。

 

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