私からあなたへ。曖昧模糊とした現実から爽快な別天地へ。
あれは、ダンナがまだ私の「婚約者」だったころ。こんなことを、ふと、言ったのだ。
夫「大学の頃、『結婚するなら、相手の姓から自分の姓の駅へ旅をしてみたい』と言ったら、友人らは『鉄道模型の店に入ってみろ、女がいるか?そんな鉄道マニアな女がいるわけないだろ』と、笑ったんだ」
面白えじゃないの。
私は、名前ばかりとはいえ、鉄道研究会の副顧問をウン年やった女だぞ!
やろうよ、それ!
もう、ノリノリである。
まず、私の苗字の入った駅、それをなるべく近場で探し、
ダンナの苗字の入った駅、いくつかあるが、なるべく遠くへ行こう。
出発は都会だった。
寝台列車に乗った。
いやぁ、長いなぁ。夜はぐっすり寝ちゃった。
目的の駅に着いたのは、早朝も早朝、やっとお日様が出たくらい。
駅を出た。
なにも、ない!
タクシーの車寄せすらない!
当たり前だ!
観光地でもなんでもない、普通の駅だから!
そして田舎だから!
なんと、駅前にコンビニもない!
とりあえず、公園、行ってみよっか。
ふつーに雀がチュンチュンしていて、
ふつーの公園で、
途中で見つけたコンビニで買ったおにぎりを食った。
着いたねぇ、ああ、着いたねぇ。
朝のお日様がさわやかだったよ。
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