見出し画像

バトルシャーク第2話

何故変身したか、ベルクートさんの説明を受けるバトルシャークたち。
彼らは古代アトランティスの子孫で鮫の能力を受け継いでいるのだ。
そして、ベルクートさんは、地下の秘密基地へ案内する。
ベルクートさんの鮫フィギュア工房がそのままエレベーターになり、ダミーの工房が降りてくる仕掛けだ。
入れ替わりに店内に入り、何も気付かない、雇われ店長ロレンチーニさん
「誰もいないのか?どこ行ったんだ、全く……」。

そして、秘密基地に待つのは……。

「やあ!待っていたよ!」
ヨシキリザメのよしきりくんだった!
「かわいいなんて失礼だな、ぼくはかっこいいんだぞ!ぼくにわかることは何でもききたまえー。ぼくにわからないことはIchthy(イッチー)さんが答えるよ!」
Ichthyさんとは、人格を持つ人工知能データベースだ!
「よろしく」。
「ぼく、おともだちとお散歩の時間だから。じゃね!」
よしきりくんはお出かけだ。

一方、ギルド宇宙船内では……。
女王「ええ、いまいましい、あのバトルシャークとやら!」
キラ「女王様、奴らの基地が分かりました」
女王「よし、巨大生命体でつぶしてくれよう。ガニー博士!」

ガニー「他星での戦いはその星の生命体を改造するのが常套手段。ウミガメなぞいかがかと。鮫に襲われることも多いので恨みを持っているのでは。それに、硬い甲羅を持ち、基地を押しつぶすにはよろしかろうと存じます。」
女王「スズキ!さっそく改造せよ!」

だが、出現した怪人は……。

女王「小さいじゃないの。どう見ても人間サイズ、どうやって基地を押しつぶすというのじゃ!」
スズキ「えー、地球の場合、巨大生命体は重力で巨体を維持できず、維持のための太陽エネルギーはオゾン層の破壊により、地上では三分しか……」
女王「結論をお言い!」
スズキ「は、つまりその、倒されてからでないと巨大化しないので……」
女王「スズキの役立たず!こら、ウミガメ、暴れろ、戦うのじゃ!鮫はお前等の天敵であろ?」
ウミガメ怪人「サメは確かに天敵と言えますが、彼らがいなくなって我々が増えるか、なんて考えたことなかったですなー。ちょっと考えさせてください、三年ぐらい。」
女王「ガニー、三年とはどれくらいの時間じゃ?」
ガニー「地球が太陽の周りを三周するぐらい、です」
女王「待てぬ!」

ところが、その時、浜辺を四駆で走って遊ぶバカ者どもが……
ウミガメ怪人「砂浜を荒らすなぁー!」
ウミガメ怪人がキレた!

ウミガメは砂浜に産卵する習性があるので、
たとえ産卵場所でなくとも、砂浜を荒らされると怒るのである!

ウミガメは四駆を蹴散らすだけではおさまらず、あらゆる車をなぎ倒す!
バトルシャーク登場!
倒す!
巨大化したぁー!
(スズキ:あ、大きくなった、よかったー、ほっ。)

だが、ベルクートさんが巨大メカを発進!
ウミガメ怪人は倒され、元のウミガメにもどった。

ブルーたけし「このウミガメ、だいぶ弱っているな」
イエロー杉田「もといた海にもどしてあげたいわね」

すると、沖から、ぱしゃん、しぽぽぽぽー……と
よしきりくん「やあ!おともだちも一緒だよ!」
iso賢人「ほお、沖永良部島のカメですな」
よしきりくん「じゃ、散歩のついでに僕たちが送って行ってあげるよ!」
ひおうぎ仙人「海亀のー帰り産まれる浜辺こそー青き地球の希望なりけれー」
よしきりくん「行ってきまーす」しぽぽぽぽー……

レッドつよし「イソギンチャクに足があった……」
イエロー杉田「散歩のついでに沖永良部って……」
ブルーたけし「時速何キロの散歩なんだろう……」

立ち尽くすバトルシャークに、海は青かった! 



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?