【6月】モメンタムスコア一覧と、かるーく相場振り返り
100近いカントリー、セクター/テーマ、コモディティETFをリスト化した、6月末時点のモメンタムスコアを掲載します。
モメンタムスコアの計測方法は、直近2~12ヶ月の月平均リターンの単純平均としています(暫定的ですが)。これは、翌月のリターンの期待値をほぼほぼ意味しているつもりです。
セクター/テーマETF
月末に大きめの調整があったものの、今月も半導体($SMH)がトップモメンタムを持っています。モメンタムスコアは+7.6%で、2位のテクノロジー($XLK)の倍以上を未だに示しています。直近12ヶ月はすべてプラスリターンです。
右から3列は直近3ヶ月のリターンを載せていますが、明らかに勢いが落ちてきているセクター・テーマが増えています。
中期上昇トレンドにあるのは、一般消費財と、みんな大好きAlternative Harvestくらいでしょうか。
カントリーETF
前月以前も上位だった台湾、トルコ、インドをNASDAQがモメンタムスコアで上回りました。アノマリー的にはNASDAQの上昇は6月までで、7~10月は調整期になりやすいと言われていますが、どうなるでしょうか。
インドETFは総選挙で経済政策を強化してきたモディ首相の与党の圧勝が伝えられて過去最高値を更新、翌日に劣勢が伝わり数カ月分の上昇を吹き飛ばして急降下、そこから再度持ち直して再び最高値を更新しました。
個人的には急降下の日に押し目買いして、良いスイングトレードの利益を取ることが出来ました。
EU圏先進諸国は上旬~中旬にかけてフレグジットの懸念から下落、現在までほぼ戻していません。
ポーランドETFは2023年の高インフレが改善されてコロナ禍以前の高値圏を推移していましたが、6月から反落に転じています。
コモディティETF
年初来上げ続けてきたゴールド、シルバー、銅が調整に入った一方で原油は上げてきています。原油はほぼ季節性要因と思われますが、貴金属の調整は何を意味しているでしょうか。
ここ1年のゴールドとシルバーの上昇は、中国をはじめとした新興国中央銀行が外貨準備高を減らし、貴金属を買い入れ続けていたために生じています。一方で中国中銀は5月にゴールドの買い入れを停止しました。シルバーは逃避資産需要だけでなく太陽光電池などの産業需要も存在し、かつゴールドに出遅れていたために直近の上昇圧力は高いままでしたが、それも減速しました。
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