Modern Koan Project 21
「自分と世界との分離はない」という気づきへと読者を誘う質問や実験、考察や体験記を掲載していきます。その気づきをもとに、人生をどう生きていったら良いか。悩みや自分の感情にどう接したらいいか ... コツと実践法についてまとめています。
5. 「空の体」 ... 1-1 体の様々な部位を適当に感じてみて、滞っている感じや、緊張している感じ、 あるいは「そこに自分がいる」感じがする部分に注意を向ける 1-2 目を瞑り、片手を非常にゆっくりと前に後ろにと動かしてみる。 1-3 一通り手を動かしたら、今度は特定の場所には注意を向けず、目を開け、体全体に、なんとなくの軽い注意を向けてみる。美しい景色に見とれているような感じで見てみると good。 1-4 そのまま、体全体になんとなく注意を向け続ける。意図的に
4. 「風の体」 ... 1-1 体の様々な部位を適当に感じてみて、滞っている感じや、緊張している感じ、 あるいは「そこに自分がいる」感じがする部分に注意を向ける 1-2 目を瞑り、片手を非常にゆっくりと前に後ろにと動かしてみる。 1-3 動かした部分の「動き」「空気の流れ」を感じてみる。それが右手であれば、その後左手、両手、と同じことをする。 1-4 その部分が、実際に硬く、緊張した感じがするか、引き続き観察する 1-5 ここまでの実験を経て、注意を向けた特定の部
3. 「火の体」 ... 1-1 体の様々な部位を適当に感じてみて、滞っている感じや、緊張している感じ、 あるいは「そこに自分がいる」感じがする部分に注意を向ける 1-2 その部分の「温かさ」「温度」を感じてみる。 1-3 その部分を含む体の部位を、ゆっくりと、適当に動かしてみて、その間、上の「温かさ」「温度」を観察する 1-4 その部分が、実際に硬く、緊張した感じがするか、引き続き観察する 1-5 ここまでの実験を経て、注意を向けた特定の部位に対する感じ方が変わっ
2. 「水の体」 ... 1-1 体の様々な部位を適当に感じてみて、滞っている感じや、緊張している感じ、 あるいは「そこに自分がいる」感じがする部分に注意を向ける 1-2 その部分と他の部分の「境界」を感じてみる。別の言い方をするなら、「自分」というものの輪郭を感じ取り、その輪郭より外にあるものとのはっきりとした区切りが感じられるかどうかを見る 1-3 その部分を含む体の部位を、ゆっくりと、適当に動かしてみて、その間、上の「境界」または「輪郭」を観察する
宮本武蔵の『五輪の書』はご存知ですか?宮本武蔵が自身の会得したところのものを5巻に分けて書いたものなのですが、それらの巻には、それぞれ地・水・火・風・空というタイトルがついています。これらは、仏教では「五大元素」と呼ばれているもののようですが、ここではその詳細について触れるわけではなく、この五大元素のアイディアをある種のボディワークに応用しちゃおう!という趣旨のものと記事を書き進めていこうと思っています。 私が note で「さあ、実験だ」といつも書いているこの「実験」
みなさんには理想はありますか?今、こういうことに満足していないけれど、将来的には ... みたいな思いはあるでしょうか。今回は、理想というものの性質を考え、理想に向かうという行為の力学を考察・観察していきましょう。 例えば誰かが「頑張って仕事をしてお金持ちになりたい」と願うとき、今はお金持ちでないという現状の自分と、思い描いた未来としての「お金持ちになった自分」があります。この時は、今の自分と未来の自分の2つが想定されていますね。 もう少し細かいことを言うと、上の2
自分の体、というものがありますね。そして、その体の中に、自分というものが入っているという感じは、しませんか?今回は、体の中のどこの部分が「自分」なのか、というお話です。 まずは、想像してみましょう。想像実験です。あなたは自分の体を、自由に切り分けられるようになりました。いくら切っても、死にません。試しに、手首をスパッと切ってみましょう。血は出ないようです。さて、このスパッと切れた手首ですが、これは「あなた」でしょうか。そんな感じはしませんね。 では、今度は両脚をいっ
あなたが持っているもの、あるいはあなたと一緒にいる人、もしくはあなたが置かれている状況で、それがずっと続いてほしい、自分のもとを去らないでほしいと思うものは、ありますか? 何かがあなたに属している、とか、あなたが何かを持っている、というのは、一体どういうことなのでしょうか。一つ単純な事実を挙げるなら、それは、あなたがそう思っているからそうなっているだけ、と言うことができませんか?ちなみに、これをあなたの身体とか、心とか、そういったものに応用すると面白いことになってきます
今回は、実験のために3つセットの質問を考えてみました。今、起きていることや、目の前にあるものに関して、以下の問いを投げかけます。 1. これは何? 2. これはどこで起こっている(どこにある)? 3. これはいつ起こっている(いつ、ある)? いつもの具合で、質問をした後に出てくる答えは、全て取り合わず、答えが出尽くすまでじっと待ってください。例えば、目の前のパソコンに関して、これはどこにある?と自問した場合「テーブルの上」という答えが出てきても、そこで止まらず
Come, have some tea! 喫茶去 忙しい日々、仕事、家族、人間関係 決して自分を不幸とは思わないけれど、 でも「人生これで本当にいいのだろうか」と どこか奥底でモヤモヤしている この書き出しにピンときたら、 ここはあなたのための場所です 喫茶去 きっさこ kissaco 「まぁ、お茶でもどうぞ!」という意味のことば まぁ、ひとまずお茶でも。 忙しい日常や、日々の雑事、雑多な人間関係から離れて お茶を手に、「
手を持ち上げて、人差し指を立てて目線の高さに持ってきてください。立った人差し指が見えますね。その瞬間、あなたと人差し指の間には距離がありますか? もちろん、常識的に考えたら答えはイエスです。ですが、ここでは「常識」というものは問題にしておらず、今、この瞬間に起きていることを直接的に(思考過程を介さず)観ていくことを重要視しています。 時間や自分といったものにも当てはまりますが、「それは直接的に体験できるの?」「そのことについて全く考えないとき、それは存在し得るの?
「風になりたい」という歌がありましたね。なっちゃえばいいんじゃないですか?(笑)。今回は、この「なる」実験をしてみましょう。 周りにあるものを一つ選んで、手にとってください(私は近くに置いてある定規を選びました)。これを、じーっと見続けてみてください。 じーっ じーっ じーっ ... どんな感じがしましたか?あるいは、何も感じなかったかもしれませんが、それでも大丈夫です。もう少しだけ、じーっと続けてみてください。あるいは、ゆるく、ぼーっと見続けて
あなたとそれ以外のものの境界線は、どこにありますか?自分の体はここまでで、それより外側が自分以外だと思うのが普通だと思いますが、内側・外側を分けるものは何でしょうか。 自分の手を見てみてください。これを「手」と名付けないとき、この「手」は一体何でしょうか。答えが出てきたら、それらに全部NGを出して、引き続き答えを出しっぱなしにします。じーっと、そのまま手を見続けます。 もう一度、自他を分ける境界線を探してみます。今度は、視覚ではなく、触覚にフォーカスしてみましょう。
自分が「知っている」と思っていることは、意外とそれを知っていると思い込んでいるだけということがあります。今回は、知るということについて書いてみます。 いきなりの質問で恐縮ですが、あなたは、自分が「知っている」と確実に言えることは何でしょうか。人は皆死ぬということ?はたまた、近所のお蕎麦屋さんのお蕎麦が美味しいということ? これらが確実に「知っている」ことなのかを見ていくには、まず「知っている」ということが本当はどういうことなのかを見ていく必要があります。 例えば
小・中学校の頃を思い返してみましょう。テストは好きでしたか?はい、と答える人は多くないでしょうね(笑)。テストで高得点を取れたときは、嬉しかったですか?こちらは、はいと答える人の方が多いでしょう。これは、どういうことでしょうか。 テストの得点そのものは、正解数が多いか少ないかの違いが反映されただけの数字であり、 それが嬉しさや悲しさに直結するわけではありません。もっと言ってしまえば、テスト答案の内容は、赤い色の丸やバツ、そして記号です。色と形です。そして、テスト用紙はた
あなたの一番近くにあるものは何ですか? パソコン?テーブル?着ている服ですか? これ、結構、そして以外に難しい質問でしょう。なぜ難しいと感じるのかというと、「あなた」という、ものが近くにあるべき基準が、どうもはっきりせず曖昧だからではないでしょうか。 別の問い方をするなら、「あなた」はどこにいますか?ですね。そりゃあここにいるに決まってるでしょ。頭おかしいの?とは言わないでくださいね。「当然〇〇だ」と思うところの裏には、検討されていない思い込みが隠れている場合が