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「自分と世界との分離はない」という気づきへと読者を誘う質問や実験、考察や体験記を掲載していきます。その気づきをもとに、人生をどう生きていったら良いか。悩みや自分の感情にどう接した… もっと読む
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記事一覧

五輪の体 (其の四: 風の体)

五輪の体 (其の四: 風の体)

4. 「風の体」 ...

1-1 体の様々な部位を適当に感じてみて、滞っている感じや、緊張している感じ、 あるいは「そこに自分がいる」感じがする部分に注意を向ける

1-2 目を瞑り、片手を非常にゆっくりと前に後ろにと動かしてみる。

1-3 動かした部分の「動き」「空気の流れ」を感じてみる。それが右手であれば、その後左手、両手、と同じことをする。

1-4 その部分が、実際に硬く、緊張した感じ

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五輪の体 (其の参: 火の体)

五輪の体 (其の参: 火の体)

3. 「火の体」 ...

1-1 体の様々な部位を適当に感じてみて、滞っている感じや、緊張している感じ、 あるいは「そこに自分がいる」感じがする部分に注意を向ける

1-2 その部分の「温かさ」「温度」を感じてみる。

1-3 その部分を含む体の部位を、ゆっくりと、適当に動かしてみて、その間、上の「温かさ」「温度」を観察する

1-4 その部分が、実際に硬く、緊張した感じがするか、引き続き観察す

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五輪の体 (其の弐: 水の体)

五輪の体 (其の弐: 水の体)

2. 「水の体」 ...

1-1 体の様々な部位を適当に感じてみて、滞っている感じや、緊張している感じ、 あるいは「そこに自分がいる」感じがする部分に注意を向ける

1-2 その部分と他の部分の「境界」を感じてみる。別の言い方をするなら、「自分」というものの輪郭を感じ取り、その輪郭より外にあるものとのはっきりとした区切りが感じられるかどうかを見る

1-3 その部分を含む体の部位

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五輪の体 (其の弌: 地の体)

五輪の体 (其の弌: 地の体)

 宮本武蔵の『五輪の書』はご存知ですか?宮本武蔵が自身の会得したところのものを5巻に分けて書いたものなのですが、それらの巻には、それぞれ地・水・火・風・空というタイトルがついています。これらは、仏教では「五大元素」と呼ばれているもののようですが、ここではその詳細について触れるわけではなく、この五大元素のアイディアをある種のボディワークに応用しちゃおう!という趣旨のものと記事を書き進めていこうと思っ

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理想と現実との距離感

理想と現実との距離感

 みなさんには理想はありますか?今、こういうことに満足していないけれど、将来的には ... みたいな思いはあるでしょうか。今回は、理想というものの性質を考え、理想に向かうという行為の力学を考察・観察していきましょう。

 例えば誰かが「頑張って仕事をしてお金持ちになりたい」と願うとき、今はお金持ちでないという現状の自分と、思い描いた未来としての「お金持ちになった自分」があります。この時は、今の自分

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切れたのは、お好き?

切れたのは、お好き?

 自分の体、というものがありますね。そして、その体の中に、自分というものが入っているという感じは、しませんか?今回は、体の中のどこの部分が「自分」なのか、というお話です。

 まずは、想像してみましょう。想像実験です。あなたは自分の体を、自由に切り分けられるようになりました。いくら切っても、死にません。試しに、手首をスパッと切ってみましょう。血は出ないようです。さて、このスパッと切れた手首ですが、

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三つの質問

 今回は、実験のために3つセットの質問を考えてみました。今、起きていることや、目の前にあるものに関して、以下の問いを投げかけます。

1. これは何?

2. これはどこで起こっている(どこにある)?

3. これはいつ起こっている(いつ、ある)? 

 いつもの具合で、質問をした後に出てくる答えは、全て取り合わず、答えが出尽くすまでじっと待ってください。例えば、目の前のパソコンに関して、これは

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喫茶去セッションのご案内

Come, have some tea!

喫茶去

忙しい日々、仕事、家族、人間関係
   
決して自分を不幸とは思わないけれど、
でも「人生これで本当にいいのだろうか」と
どこか奥底でモヤモヤしている


この書き出しにピンときたら、
ここはあなたのための場所です

  
喫茶去 きっさこ kissaco
「まぁ、お茶でもどうぞ!」という意味のことば

  
まぁ、ひとまずお茶で

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なってみよう

なってみよう

 「風になりたい」という歌がありましたね。なっちゃえばいいんじゃないですか?(笑)。今回は、この「なる」実験をしてみましょう。

 周りにあるものを一つ選んで、手にとってください(私は近くに置いてある定規を選びました)。これを、じーっと見続けてみてください。

 じーっ

 じーっ

 じーっ ...

 

どんな感じがしましたか?あるいは、何も感じなかったかもしれませんが、それでも大丈夫で

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境界線の話

境界線の話

 あなたとそれ以外のものの境界線は、どこにありますか?自分の体はここまでで、それより外側が自分以外だと思うのが普通だと思いますが、内側・外側を分けるものは何でしょうか。

 自分の手を見てみてください。これを「手」と名付けないとき、この「手」は一体何でしょうか。答えが出てきたら、それらに全部NGを出して、引き続き答えを出しっぱなしにします。じーっと、そのまま手を見続けます。

 もう一度、自他を分

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知らぬが仏

知らぬが仏

 自分が「知っている」と思っていることは、意外とそれを知っていると思い込んでいるだけということがあります。今回は、知るということについて書いてみます。

 いきなりの質問で恐縮ですが、あなたは、自分が「知っている」と確実に言えることは何でしょうか。人は皆死ぬということ?はたまた、近所のお蕎麦屋さんのお蕎麦が美味しいということ?

 これらが確実に「知っている」ことなのかを見ていくには、まず「知って

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なぜ、テストでいい点を取りたいのか

 小・中学校の頃を思い返してみましょう。テストは好きでしたか?はい、と答える人は多くないでしょうね(笑)。テストで高得点を取れたときは、嬉しかったですか?こちらは、はいと答える人の方が多いでしょう。これは、どういうことでしょうか。

 テストの得点そのものは、正解数が多いか少ないかの違いが反映されただけの数字であり、 それが嬉しさや悲しさに直結するわけではありません。もっと言ってしまえば、テスト答

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一番近いのは?

一番近いのは?

 あなたの一番近くにあるものは何ですか?

 パソコン?テーブル?着ている服ですか?

 これ、結構、そして以外に難しい質問でしょう。なぜ難しいと感じるのかというと、「あなた」という、ものが近くにあるべき基準が、どうもはっきりせず曖昧だからではないでしょうか。

 別の問い方をするなら、「あなた」はどこにいますか?ですね。そりゃあここにいるに決まってるでしょ。頭おかしいの?とは言わないでくださいね

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咄嗟の一言

咄嗟の一言

 突然ですが、実験です。

 今から3秒待つので、何か一言言ってください。

3、

2、

1、

 はい。何と言いましたか?

 ところで、その出てきた「言葉」は、いったいどこから出てきたのでしょうね。脳みそ?声帯?舌?それとも ...

 そもそも、どこかから「出てきた」のでしょうか。こう見てみると、確かにそれが出てきた瞬間というのをお目にかかることはできないことに気づきます。

 では、ど

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