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【鹿児島初】メタバース合同企業説明会、開催レポート!

株式会社 sinkaでメタバース関連事業と採用担当の藏脇です。弊社はシステム開発の会社として東京と鹿児島に所在してます。
2022年12月、弊社主催で鹿児島県の企業3社と学生(大学・専門学校生)を対象にメタバース空間で合同企業説明会を開催しました!
その模様と改善点を今回はまとめてみました。
今後、社内サービスとしてメタバースを導入検討されている方は是非最後まで一読頂けると幸いです。

参加企業 (鹿児島県内企業)について

  1. 株式会社 オーガランド (EC)

  2. 株式会社 現場サポート (IT)

  3. 株式会社 九州タブチ (製造)

(詳しい費用はこの場ではお伝え出来ませんが、出展費用を頂いて開催)
鹿児島を代表する先進的な3社です。
違うそれぞれの特色を持った企業と学生がこの空間でどのように化学反応が起きるのか楽しみですねと事前打ち合わせでも上がりました。

当日の事前打ち合わせの模様

参加学生について

今回の説明会には、22名の学生さんにお申し込み頂きました。
(学生さんは参加費無料)
鹿児島県の各大学や情報系の専門学校にお声かけをしました。さらには鹿児島にゆかりある学生さんに向けてSNS(特にTwitterとInstagram)で周知活動も行いました。
蓋を開けてみると、上は北海道から下は沖縄まで。全国各地から参加申し込みがありました。
(場所に囚われないのもメタバースの良さです)

学生集客で大変だったこと

メタバース空間を使った企業説明会が全国的にもまだ数が少なく、更には鹿児島県内初開催とのこともあったので正直学生さんへの集客は0→1作るまで難航しました。
最初はSNSを中心に周知活動を行いましたが、正直反応は鈍かったです…
これは、そもそも「メタバース」というフレーズは知ってはいるけど、メタバース空間を体験したことがある人が周りに少ないという課題が浮かび上がりました。
そこで行ったのが、各大学や専門学校のキャリアセンターに問い合わせて直接デモのメタバース空間を先生たちへプレゼンに行きました。

各学校にはこの空間のデモと案内チラシを配布と説明

そこで出た先生からの一言めのほとんどが、
「先進的ですね!」
けれども二言目が、
「とはいえ、どうやって入るんですか?どうやって操作するんですか?参加はパソコンですか?スマホですか?」のお言葉でした。

しかしながら正直、ここは私自身も新たな気づきでした。
なぜなら「メタバース」というフレーズはもうすでに先生たちの耳には届いているということがわかったからです。
次のステージに進むためにはそこの空間での「価値体験」が重要なキーになると思い、参加学生に当日何を持ち帰ってもらいたいかが決まりました。

目の前のやるべきこととしては、先生たちにまずはプレゼンに行ったときに空間に入って情報とコミュニケーションが得られるという体験をして頂くことでした。
「知って→見て→触って→話してもらう」
これを各学校に周知活動として、足を運ばせて頂きました。

新しいコトを伝えるためには、アナログではあるかもしれませんが「リアルに会って話す」これに敵うものはないと改めて気づく体験が出来ました。

準備〜開催に向けての流れ

  • メタバース空間の作成(プレ資料の準備)

  • 出展費用の選定

  • 企業選定

  • 選定企業へのプレゼン

  • 参加申し込みフォームの作成

  • 鹿児島県メディアへプレスリリースの配信

  • 学生集客 (SNS・各学校訪問)

  • YouTubeライブの配信準備

  • 各企業へ説明会の操作案内、打ち合わせ

  • 当日アナウンスの準備

  • 終了後参加者アンケートフォームの作成

  • アンケートフォームの収集       など


プレスリリースは下記の形で配信して頂きました。


当日の準備

当初開催に際して一番心配していたのが、学生さんがメタバース空間にアクセス出来るかどうかです。
ここは、入念にシュミレーションを行い起こりうるトラブルは先回りしてアナウンスさせて頂きました。
1人でも参加したいと意欲ある学生に機会を作ってあげたいとスタッフでも話し合い、当日急遽YouTubeライブでの配信も決定し、限定公開で実施しました。

正直ここのYouTubeライブに関してはまだ専門的な知識が足りず視聴者の方には音声トラブルなどでご迷惑をお掛けしてしまいました。ここはまた改善策を考えて修正していきます。

YouTubeライブの模様


そして、いざ開催!

開催中の会場の模様

メタバース会場に合計35名のアバターが集まりました。
まず驚いたのが学生さんの順応の早さでした!
空間操作はPCの場合、ゲームキーの操作(W→進む、S→戻る、A→左に進む、D→右に進む など)で空間を移動出来る仕様。
スマホの場合、進みたい場所の地面をタップ。
このような操作方法もアナウンスをし、早速学生の皆さんは面白がって動いてくれました。
聞いたところ、フォートナイトやスマホのゲームに近い感覚で参加出来たとの声でした。

ここで1点課題が…

それは、学生さんの使用するパソコンのスペックの問題です。
学生の多くは、処理速度やグラフィック性能が高いパソコンを所有している訳ではありません。
それも踏まえてメタバースの空間設計の際にも配置物や3DCGのモデリングデータの容量は気にしながら作成していました。
しかし、当日空間に同時接続数が35名となった瞬間に展示物のスライドが白く固まっていたり、アバターが少しカクツクなどの問題が生じました。
ここの部分の学生さんの所有するパソコンのスペックや環境はもっと事前にリサーチが必要だったと反省しています。次回以降の改善点です。
むしろスマホから接続した学生の方が、クリアに見れたとの声もあり今後内容によってはスマホファーストのメタバース空間の設計もありだなと気づけました。

開催中のタイムスケジュール

開催時間は18:00〜20:00で実施しました。

  1. 18:00~18:10 操作方法、概要説明

  2. 18:15~18:40 1社目企業説明

  3. 18:45~19:10 2社目企業説明

  4. 19:15~19:40 3社目企業説明

  5. 19:45~20:00 自由行動、クロージング
    途中からのご参加・早めに退出することも可能。

メタバースでの開催ならではのメリットが。

それは、説明会終了後も24時間いつでもどこからでも再入室が可能というところです。
ここは、学生さんにとっても非常にメリットだったようで説明会終了後の次の日の午前中までに20件ほどの再入室のアクセス数がありました。
リアルの説明会や他のオンライン説明会では、主催者が終了すると会場の情報収集が出来なくなるので、そこを改めて自分の意思で振り返られるのはアンケートからも満足度に繋がったと回答を頂きました。

企業説明会中の模様

説明会は企業様のスライドを使った会社説明を受けながら、周辺の掲示物を同時に閲覧出来る仕様で空間は作成しました。
ここの機能面はリアルでもオンラインでも中々、届けられなかった環境です。

参加学生さんからのアンケートの声

  • 仮想空間を利用して参加しやすい場で、説明もよく聞けて参考になりました。展示物としての写真、資料、スライドショーが3D空間で見れて凄く良かった。対面では無い良い意味で緊張感がなく参加出来るのが良かった。

  • 展示物から直接各企業の求人サイトに行けるところが良いなと思った。

  • zoom上での合説と比べて、掲載物からプレゼン資料以外の情報も好きなタイミングで見れるので情報確認等もしやすい。

  • リアクション機能があるおかげで反応等でイベント参加が手軽に楽しめる点。

など良かった点であがったように企業説明会には相性が良いと開催して検証することが出来ました。

企業様の説明会中風景


アバターを使ったリアクション

一方で、改善点として

  • 音が反響していて、所々聞こえない所があった。

  • 企業の方々が説明をするときに使用していたスライドも他の展示物と同様に拡大して見れるようにして欲しいです。

  • スライド画面を誤ってクリックしてしまうと、全員の見れるスライド画面が変わってしまう点。

  • スライドが綺麗に映らず見えにくかった。

  • 一部の掲載物が表示されなかった点。特にプレゼン資料が映らない時は企業の内容がほぼわからなかった。

など

上記改善点の声から「音声」「スライド」に対しての改善点が上がりました。
ここは、機能面の改善で解決出来るので次回以降修正をしてアップデートしたいと思います。

今回こんな方に協力してもらいたい!と思いました

  • 学生さん向けイベントの主催運営の方(例えば、学生団体さんやイベント運営会社さん)

  • 動画制作のお手伝い頂ける方

  • 当日メタバース空間で案内してくれるスタッフ係

など
上記の部分で正直本当に猫の手も借りたいなと思いました。
是非ともこの記事を読まれた方で、メタバースにご興味ある方いましたらご連絡下さい。

まとめ

今回鹿児島県で初開催の試みにも関わらず、費用を出して出展頂いた企業の3社様や企業選定などにご協力頂いた岩切さん。そしてメタバースでの合同企業説明会に興味を持って参加してくれた学生の皆さん。
開催に向けて色んなアイデアや協力をしてくれたスタッフの皆。
開催に向けて、宣伝等にご協力頂いた周囲の皆様。

たくさんの方々に支えて頂き、開催出来ました。
本当に感謝致します。
また来年以降、アップデートして2回目の開催、更には様々なメタバースイベントを鹿児島からも発信していきます。
既存のサービスやアイデアにメタバースを掛け算して、一緒に何か行いたいという方は共に新しい文化を創っていきましょう!ご連絡お待ちしております。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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