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ポータブルスキルをリスキリング
最近リスキリングという言葉がよく聞かれる。
"技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、新しい知識やスキルを学ぶこと"
自分の周りの変化に対応した学び直しといえば、考えてみればいくらでもある。
新しい環境に飛び込んだり、自分の意図して、せざるとして異動や職を変えることによる学び直しだってそうともいえる。
この自分が身を置く環境や土俵が変わろうとも継続的に持ち合わせるスキルをポータブルスキルと呼ぶらしい。
厚生労働省が「職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル」として、一般社団法人人材サービス産業協議会(JHR)が開発したもので、特にミドルシニア層のホワイトカラー職種の方がキャリアチェンジ、キャリア形成を進める際に使用することを想定しているという。
このスキルは大きく二つ、業務遂行スキルとコミュニケーションスキルに大別される。
(1)仕事のし方
現状の把握
課題の設定
計画の立案
課題の遂行
状況への対応
(2)人との関わり方
社内対応
社外対応
上司対応
部下マネジメント
といった具合。詳細はこちら。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23112.html
持ち運びできるスキルといっても、例えば担当製品が変わったり、担当職種やもっと言えば業界が変わったら、現状の把握からしてゼロペースからになる。これもまさにリスキリングに相当しないか。
果たしてゼロベースから(1)仕事のし方を難なくやっていけるシニア世代はどれだけいるだろうか。
実はかく言う私もこの一年半、まさにこの立場で学び直しの連続だった。
飛び込んだ先で新しいことを学ぶこと、自分より若くても豊富に知識を持つ人から教えてもらうことに抵抗はないと思っている。
でも何よりも、肌感覚で1聴けば7, 8, 9あたりまでやり方やゴールが想像できた業務が、新しい土俵では2, 3あたりで様々な理由から全くの膠着状態に陥り、非常にストレスの連続となった。
きっと私やそれ以上のシニア世代には苦痛の何ものでもない。幸い?私はしぶといのでなかなか諦めないが、心折れることもあるだろう。諦めが悪いのだってもしかしたら職場にとっては迷惑な場合もある。
きっと優秀なコンサルタントならフレームワークやメソッドで難なく乗り越えるんだろうなと想像する。
しかし凡人の私を含む多くの労働者は慣れ親しんだ土俵が変わった途端、自分が通用しなくなる瞬間を経験し、それでも役割を果たせるのか見直すことが必要なのだろう。
その必要がないということはある意味幸せで属人的な職であったりするのだろう。ひとくちに良い悪いはいえない。
ただ、すぐ先の将来でさえ不透明で自分の生き方を自分で選択しなければならない時代に突入した今、このどこででも通用するポータブルなスキルをリスキリングするのも実は私たちの背後で求められているのかもしれない。
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