John Zorn in the 20's

2023年10月9日 02:00

TZADIKのストリーミング解禁ということで、20年代に入りジョンゾーンが作曲・プロデュースしている作品の中でも中核と言えそうな（≒グループ名のある固定メンバーの）プロジェクト３つ＋α。
タイトルやジャケだけではどれがどのプロジェクトかわかりにくい人用まとめ。（リンクはApple Music）

Chaos Magick (2020~)

Brian Marsella: Electric Piano
John Medeski: Organ
Kenny Grohowski: Drums, Percussion
Matt Hollenberg: Electric Guitar

2020年にSimulacrum（後述）にBrian Marsellaが加わった発展形グループ。ジョンゾーンから連想されるカオティックでジャンル折衷的なイメージに一番近い（全体的にはフュージョン／プログレ寄り）

John Medeski: Organ
Kenny Grohowski: Drums
Matt Hollenberg: Guitar

10年代後半から多くの作品を出しているメタルジャズオルガントリオ。

Kenny Wollesen: Drums
John Zorn: Alto Sax
Julian Lage: Guitar
Jorge Roeder: Bass

20年代版の新編成マサダ。２管体制だったオリジナルカルテットと異なり、ジュリアンラージがギターで加わっている。

Brian Marsella: Piano
Ches Smith: Drums
Julian Lage: Guitar
Jorge Roeder: Bass

Suite For Piano (2021) のピアノトリオにジュリアンラージが加わったチェンバージャズカルテット。

※Chaos MagickによるMultiplicitiesとIncertoによるMultiplicities IIは共にジルドゥルーズの著作に触発されたシリーズもの

ピアノトリオ作
Suite For Piano 2021
The Fourth Way 2023

特段プロジェクト名は無いが、同メンバーでのリリースが続くギターアンサンブルもの。Midsummer Moons (2017)のデュオにビルフリゼールが加わる形でトリオ化。

Bill Frisell: Guitar
Gyan Riley: Guitar
Julian Lage: Guitar

[discography]
Nove Cantici Per Francesco D’Assisi 2019
Virtue 2020
Teresa De Avila 2021
キリスト教神秘主義にインスピレーションを得た三部作

Parables 2021
A Garden Of Forking Paths 2022
Nothing Is As Real As Nothing 2023
古代の伝承・ボルヘス・ベケットといった「物語」に触発されてるらしい第二の三部作。