特別や好きをつくるのは、大事にした時間とかけた思い。
あんたのバラをかけがえのないものにしたものは、費やした時間だ。
星の王子さまのバラの話で出てくる言葉を久しぶりに見て、昨日さよならした花を思い出した。
毎日水を替えたり、こまめに手入れをしていたから、萎れてしまったことに、きゅっとなるような寂しさがあったのかもしれない。
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まあ、星の王子さまのバラから花を連想するって、安易ではあるんだけれど。
でも、かけた時間、大事に思った時間が、花を少し特別なものにしたことは、きっと事実。
たとえば、気まぐれにしか水を替えなかったり、手入れを怠っていれば、こんなに思い入れはなかったんじゃないかなぁと思う。
毎日水を替えて、途中で萎れた花や葉は取って、きちんと光(照明だけど)を浴びれるように気を配った。
そこにあったのは、少しでも長くきれいに咲いていてほしいという思いだったけれど、少し特別な存在になるには十分だったんだろうな。
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これは逆に言えば、大事に思えるようになりたいなら、今どう思うかの前に、まず大事にしたらいいということなんじゃないかな。
このことを考えていて、喜多川泰さんの「One World」を思い出した。
好きになろうと思ったから、掃除をしたんだ。自分が心から大切にしているものは、大好きになるんだってことをある人に教えてもらってね。やってみることにしたんだよ。
自分の通う大学を好きになろうと思って、掃除をしていた彼の言葉だ。
学生の頃読んだときは、いい考え方だなぁなんて思っただけだったけれど、今見てみると言葉の深さにじーんとくる。
特別なものだから、好きなものだから、大事にするんじゃなくて。
大事にするから、特別なものになるし、好きなものになる。
少し手を伸ばせる範囲で、なにかを大事にしてみることを続けていけば、どれだけ特別なものや好きなものが増えていくんだろう。
それにこれは、自分を大事にすることで、自分を好きになることにもつながるんじゃないかなぁ。
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花を大事にしていたから、特別なものになったということは、意識していたわけじゃないから、不思議なかんじはあるけれど。
でも、たしかにそうだなぁと思う。
私はこれからなにを大事にしようか。大事にしたいもの、好きになりたいものは、なんだろう。
そんなことを考えた。
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