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自動運転車両に初めて乗った話

はじめに


これは Mobility Technologies Advent Calendar 2020 の23日目の記事です。


普段はタクシー車内で使用する車載アプリの開発をしているbamiと言います。
好きなことは愛犬2匹を愛でることとビールと筋トレ(≠ダイエット)です。

今回は自動運転車両に初めて乗車したので、その話を書こうと思います。

一言に自動運転と言っても

ご存知の方も多いと思いますが、実は自動運転にはレベル0(完全手動)からレベル5(完全自動)まで6段階のレベルに分かれています。
今の日本では日本ではレベル2の実証実験が中心に行われています。
今回はレベル2の乗車をさせてもらいました。
具体的なレベル2の定義は↓↓↓

【レベル2】
システムが前後と左右の両方の操作を行ってくれます。
まだ事故を防ぐ責任はドライバーにあります。
例えば、ステアリングアシスト付きのレーンキープとACCが同時に作動するもの。

自動運転車両を呼んでみる

今回はタクシーで使われている車両のJPN TAXIを自動運転化して実証実験するということで、実際の配車を想定して実験が行われていました。
乗車したいところと降車したいところのピンをアプリで選んで車両を配車し、人が運転してない車両に乗る。
一昔前までタクシーを呼ぶのも電話がメインだったのに、移動まで人の手を介さないでできる世界になっていくのかぁ、しみじみ。
(今回はレベル2なので、運転席には安全監視員としてセーフティドライバが乗車しています。基本は自動運転で走行しますが、安全上のリスクがある場合に手動運転に切り替えています。)

配車をすると大体5分ぐらいで自動運転のタクシーがお迎えにきます。
お迎えに来た車両を見てまず思ったのが、車両にセンサー盛り盛り具合がすごい。。。。
普段見慣れてると思ってたJPN(ジャパンタクシー)車両が完全に第二形態になってました。。。
弊社の自動運転タクシーGのGL曰く、センサーおばけだそうですw
実証実験の車両はこんな感じです。↓↓↓

画像3

車両上部に目線がいきがちなのと、馴染んでてわかりにくい部分もあるのですが、ヘッドライトの下やサイドミラーの下あたりにもセンサーがついてます。(分かる人には分かるかも)

乗車するためには乗客の間違えがない様にタクシーが到着した後に助手席部分に貼ってあるQRコードを読み込むと乗車できる様になっていて、実際に自動運転が普及していったときはこうやって乗車するんだなーと学びがありました。

いざ乗車体験をしてみて

今回車内の撮影はNGだったので、少しでも伝わる様に、Tier IVさんのyoutubeで車内の映像を引用して感想を伝えたいと思います。

乗車して車内を見てみると、ハンドルの左側にあるディスプレイで、リアルタイムに処理されている車両周辺の認識状態が表示されていました。(↓のYouTubeとほぼ同じ感じでした)

後部座席から撮影されてて少し画面が遠くて具体的な処理が見えにくいと思うので、拡大版↓↓↓↓↓

個人的にはこれをみてるだけで楽しい。
ずっとみてられるし、これで晩酌できそうです。
交差点で先頭に停車した時は人とか交差車線の車両とかがめちゃくちゃ動いてわちゃわちゃするので後部座席に乗りながらニヤニヤしてしまいました。

ぱっと見、どういう風に認識してるの?と思われると思うので、少しだけ解説をしますと、 ↓の様に表示されています。

黄緑立方体や円柱 -> センサーで認識した車両や歩行者など
左上 -> ハンドル操作や速度、ウィンカーが表示されている

今回は一番長い距離で、京王プラザから新宿中央公園までのルートで乗車時間は10-15分ぐらいでした。
私は車酔いをものすごくするタイプ(バスでも酔いますし、タクシー降りて第一声目は大体、「酔った。」ですwwタクシーのシステム作ってるのにとか言わないで(◞‸◟))なのですが、全く酔わなかったのに驚きでした。

出足は結構遅いんですが、直線の車線を進行する時は30kmオーバーで進行するのですごい進んでる感じがあって、一人で鼻息が荒くなっていたと思います。

それと、速度が出ることと同じぐらい感動したのが、車線変更です。
すごいスムーズ!!!
しかも2車線右への車線変更も難なくできてます!!
1車線までしかできないと思っていたので、気がついたら2車線隣に移ろうとしてたのでちょっとびびりました。

車間距離が普通に運転するよりかは広くとられていて、途中でタクシーが横入りしてきたりしてしまうので、そういった時はブレーキが結構強めにかかるのですが、それ以外(交差点とかで止まる時)はかなりブレーキは優しめです。

乗車した感想はざっくりこんな感じでした。

私は乗車できなかったのですが、11月の実証実験では、5Gの通信を使用して、運転席に無人の状態で走行する実験も行われていた様です。​

無人すごい!
知らないでみちゃった時にはホラー現象をみてしまったのかとビビりますねw

さいごに

何事もすぐ消化できるタイプではないので、
はい!自動運転車両なんで乗ってね!
と言われても、
いや、、、うん。。いいんだけど、さ。。。はい。ちょっと、、、怖くないっすか???????
と思っていたので、
「どう処理しているのか」をリアルタイムで見れたので、とても腹落ちしました。(私の腹落ちなんてどうでも良いのかもれしませんが。。。。)
これから普及していくであろう自動運転車両に先駆けて乗れたのは非常に良かったです。
自動運転ちょっと怖いなと思ってる方は次の機会に是非、乗っていただきたい。

ちなみに、今回の実証実験は一般乗客の体験募集も行われており、GOアプリで体験者募集の告知が行われていました。
そんなGOアプリはこちらです

完全に余談です。
今回記事を書いてて知ったのですが、自動運転車両のOSってオープンソースなんですね!はぇ〜〜

以上で初めて自動運転車両に乗った話はおしまいです。

Mobility Technologies Advent Calendar 2020 の24日目は、mt_takaoさんによる デザインチームのチームビルディングでホラクラシーを導入した話です。お楽しみに!




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