COP26閉幕しました

イギリスで行われていたCOP26が会期延長しつつも閉幕しました。
様々な速報を読むとはやり先進国と途上国のかい離があったものの、多少気候変動に踏み込んだ合意ができたようです。

主な論点は以下の通り。

【その1】2℃?1.5℃? 目標についての合意
【その2】排出権取引のルール
【その3】資金援助

1つずつ見ていきましょう!

【その1】2℃?1.5℃? 目標についての合意

パリ協定よりも少し踏み込んだ「1.5°Cに制限する努力の追求を決意」という表現が盛り込まれました。前回までの連載でIPCCの報告書を読んできましたが、それは必然!という気もします。

これにより各国の動きはどうなるのでしょう?

まずは2022年末までに、2030年までに45%削減する目標の強化が求められようです。日本は一応達成できる目標を宣言していますが(※1)さらに求められるかも?それは今後の状況次第のようです。

※1 菅首相の宣言
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA224GR0S1A420C2000000/

【その2】排出権取引のルール

パリ協定でも話合われていた排出権取引のルールが決まったようです。まだまだ勉強中ですが「市場メカニズム」を使って排出権を取引する仕組み。たとえば2国間の話であれば、自国の技術を使って、排出国の排出量削減に貢献できた場合、その削減量を自国の成果としてカウントできる仕組みのようです。

日本は既にJDMという仕組みで多国間とのやり取りの仕組みがあるよう。

画像1

引用 https://www.carbon-markets.go.jp/jcm/

プロジェクト一覧を見ると太陽光の導入や、高効率射出成型機の導入、バイオマス発電など我々製造業でも関わりのある内容が載ってますね。

今後、積極的に運用されていくのだと思います。

【その3】資金援助

25年以降の先進国から途上国に対する毎年1000億ドル以上の資金動員目標についても議論されていたそうです。今コロナ禍で経済が苦しかったり、そもそも干ばつや熱波、海面上昇で苦しんでいるのは途上国なので、余裕がないと気候変動には取り組めませんよね。。。

日本も岸田首相が宣言したようです。※2

人口も今後増えるだろうし、世界全体での取り組みが必要です。ある記事で読んだのですが、後進国の人に「水道をひねるとお湯が出て、スーパーに行けば肉が買えて、きれいなシーツで寝れる。そんな生活をどう思いますか?」と言って望まない人はほぼいないだろうということ。

それらをどう実現していくか。悩ましい問題です。

※2【COP26速報】日本は700億ドル拠出へ、岸田首相が表明
https://project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/column/00005/111000133/

-------------------------------------
自分なりにまとめてみましたがこの分野難しい。。。アルファベットでの略語があったり、過去の議論をしらないと理解できない問題があったり。。。引き続きアンテナははっていこうと思います。

しかし色々YouTubeでセミナービデオが落ちているので、それはそれで便利なものですね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?