【鉄オル】百錬(ひゃくれん)砂漠戦用カスタム(漫画アリ)
こんにちは、漫画と模型の制作をしておりますTAKAです。
"ガンダム鉄血のオルフェンズ"から、百錬(ひゃくれん)アミダ姉さん専用機 HG 1/144を、オリジナル全塗装で仕上げました。
この記事では、完成写真や、制作工程をご紹介しますので、是非ご覧ください。今回は自作のショート漫画も掲載してます!
百錬・砂漠戦用カスタム
完成画像
"鉄オル"の鉄華団は、砂漠の多い火星が本拠地の組織です。
そこで、現在の私のオリジナル要素として、砂漠戦に合わせたサンド色をベースにし、鉄オルガンプラを作っています。今回の百錬はその第3弾になります。
第1弾バルバトス、第2弾グシオン↓
外装甲色は、サンド色・グレー・シルバーを使っています。この地味な感じが、私としては武骨な兵器っぽくて良いのです…。
塗装はオリジナルですが、改造やミキシングはやっていません。
しかし平手と台座だけは別売りパーツから拝借しています。
今回は第三弾まで完成ということで、集合写真も撮っちゃいました😊
以下から妄想。
妄想設定(漫画あり)
鉄華団による火星荒野の作戦に、テイワズからアミダ姉さんが合流。
砂漠戦のカモフラージュのため、バルバトスおよび百錬は、グシオンリベイクと似たサンドカラーに塗替えての参戦。
少しさかのぼり、全塗装の大仕事に指名されたのはライド。
幼いながら根性があり、テイワズのお姉さん方から評価が高い。鉄華団のロゴを作ったりデザインセンスもある奴だし。
・・・妄想おわり。
以下からは制作工程のご紹介です。少々長いので、ご興味ありましたらご覧ください。
制作工程
私のtwitter投稿も合わせて、百錬の塗装工程をご解説します。
①スプレー塗装の準備
まず最初は塗装の前準備。
パーツ接合部にスプレー塗料が極力かからないように、100均の粘土を大雑把に突っ込んでいます。はまりがキツくなることを防止するためです。
②スプレー塗装
タミヤとクレオスの缶スプレーを用いて、機体外装部を、ランナーごと自宅のベランダで塗装です。
事前に確認し、サーフェイサーで成型色を消す必要はありませんでした。
次はフレーム部の塗装です。
フレームには、水性ホビーカラー焼鉄色が凄く合っています。
焼鉄色の缶スプレーは売られていない(私の知る限り)ので、イージーペインターを使って吹付けました。
公式のエアーは高価なので、100均かホームセンターのエアーダスターで代用です。作業に問題はありません。
次は土台の塗装です。
要らない穴をパテで埋め、缶スプレーのサーフェイサーかけてます。透明キットに直接焼鉄色をかけても隠蔽(いんぺい)力が足りないからです。
これでスプレー塗装は完了。ランナーごと塗装なので、かなり時短になっています。
③部分塗装
次は、筆や爪楊枝で部分的に塗ります。使うのは水性ホビーカラーとガンダムマーカー。
軽く組立てながら、外装の裏を焼鉄色で塗ります。装甲の裏がダークな色になっていると、チラ見えした時に重量感が出て最高です!普段塗装をしない方でも、せめてコレだけはやって欲しい!
装甲裏だけでなく、関節部やスラスター部も、色分けされている方がカッコイイと思った部位は、己のセンスを信じて塗り進めます。
バルバトスのような主人公機と違い、脇役機体はあまりパーツ分けされていないことが多いです。そのため色分けは積極的に行います。
この時点で試しに組立ててみました。
キレイにまとまっていますね。しかし、これではベースカラーが原作と違うだけで独自性が足りない…。
次は装甲の表を部分塗装します。
外装部を中心に、色分けされていると見栄えがする箇所は、バランスを見ながらどんどん塗っています。
部分塗装が完了。全体が明るい印象に。部分塗装だけで見違えました。
外装甲に砂色を多めに上塗りしたことで、まるで人が地肌を晒しているように見えませんか?アミダ嬢らしい!
部分塗装で気を付けているのは、"鑑賞者の視線が集まる部分を多めに加筆"する点です。
例えば、関節部や動力部がチラ見えするボディ周辺には、レッドやブルーを加え、様々な部品が集約されたマシンだという印象を持たせます。
逆に装甲は、砂色とグレー等に絞り、タフな装甲で覆われている統一感を出しました。
機体の中心付近に視線を集め、末端部はシンプルで良い。という考え方です。
部分塗装はバランスを見ながら色を決めていくので、楽しいですが、悩み、頭を抱えます。時間もかかり飽きることも。
④デカール貼り
今作はシンプルにしたいと思っていたので、デカールは少なめにしました。桜吹雪と傷のようなデカールが余っていたので、女性らしいと思い貼っています。
デカール貼りは繊細な作業なので、目や精神が疲れて苦手なんです。さっさと終わりにして・・・
⑤墨入れ
ガンダムリアルタッチマーカーの茶で、どんどんモールド部(凹んだとこ)を描き、はみ出したところは指か綿棒でこすり落としました。
リアルタッチがはみ出るのは歓迎すべきことで、汚れが完全に除去できていないテクスチャが、これまたカッコイイわけです。
リアルタッチする箇所は多いですが、比較的時短になります。完了!
⑥ウェザリングマスターで汚し
ウェザリングマスターで泥・油・傷などの汚れ演出を加えます。使うブラシは100均の"ごくふわ"というスポンジブラシで、すなわち化粧道具です。
最初は化粧コーナーに行くのが恥ずかしくて奥さんに買ってもらいましたが、最近は堂々と自分で買います(笑)
汚しのポイントはこんな感じです。
装甲の凸部 → 塗装ハゲによるシルバー(ウェザマスC)
関節部 → 金属が擦れてできた赤焼け&油汚れによるオイル(D)
スラスター部 → エンジンの熱で焼けた青焼け(D)
足元 → 砂漠戦で付着した砂埃をサンドで(A)
後は、全体のバランスを見ながら、様々な色をうっすら置いて、汚れのグラデーションを楽しみます。
土台はひたすらウェザマスAのサンド系をモールドに塗布して、砂漠基地の床の雰囲気を出しました。
⑦仕上げの艶消コート
落ち着いて最終確認ですね。
リアルタッチやウェザマスを繰り返すと、どうしても色が濁ってしまいます。
そこで、ツインアイ(瞳)などにもう一度シルバーで部分塗装。輝きを取り戻し、キャラクターとしての印象を強くさせました。
あと女性用機体なので、ところどころにリアルタッチのピンクなどを置いて、女性らしさを出しています。
最後に、クレオス艶消トップコート(青缶)を軽く2回吹いて、完成です。
⑧完成
やりました!記事の冒頭で、ご紹介した通りの作品が出来ました!
ハンドパーツは、武器の握り手と、平手の二種類を準備しており、重要な役割を持っています。
手の動きは、顔の表情と同じくらいキャラクターの感情を表します。力強さ、弱さ、暴力性、繊細さ、等が指先にまで現れます。漫画やイラストの世界でも、顔と手の描き込みは大変重要です。
今回は制作物が人型ロボットなので、顔の表情が無い分、手に感情を持たせるわけです。そのため、武器を持たせない手がある場合、ハンドの平手は必ず準備しておきます。
制作工程の解説は、これで以上です!
おまけ
ここまで読んでくださった方々へのおまけです。
各工程の比較
① ランナー塗装が完了
② 部分塗装が完了
③ リアルタッチが完了
④ ウェザマスが完了
という各工程を比較した写真が、以下の通り。
①ランナー塗装済み状態から、各工程を経ることで大きく印象が変わっています。記録を残しておくと、大変勉強になります!
今回のお気に入りは、腕のフレームむき出しの焼鉄色の部分に、砂色を上塗りしたところです。たったこれだけでフレームに外装甲が追加されたような気がしませんか?
あと、腰周辺と、足首部分にも、砂色を追加して、明るい印象に仕上がったことが、今回の成長ポイントでした。
これにて本記事は以上です。
覚えたことは次回に反映させたいと思います!ありがとうございました!
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