3月、新居にて絶望




私は、4月からはじまる労働のために昨日引越しをした。
新築だったので、内見はせずに契約をしたがこれが失敗だった。
家賃に見合わないほど部屋が遥かに狭い。
以前住んでいた部屋と比べていいところがあるだろうか。
あるとしたら新しいことと、通勤が約30分短縮されたことくらいだ。

だが、今の私にとってはそんなことはどうでもいい。
引越し業者の方に都内だと大体このくらいですよ、なんて言われたがなんの慰めにもならない。
わたしは絶望している。
東京なんて嫌いだ。絶対にこの街を出て行く。
私が住む街や帰る家はここにはない。

甘いと思いますか。そうでしょう。
わたしは田舎もんです。

引越し完了後、私は何度も泣きそうになりながら「元の場所に戻りたい」とぶつぶつ呟いていました。
引越しの手伝いをしてくれた両親に宥められていたが、狭い1Rと部屋から見える霞んだ遠くのビルディングに私はパニックだった。最悪だ。
全く、ここに住む者は私含め大馬鹿者だな。

昨夜、近くのショッピングセンターに行ったが人が大勢いた。特に子ども。
あんなに子どもを見たのは初めてだ。
活気がいいといえばそうだが、私は絶望の最中にいるのでこの光景を見た瞬間に膝から崩れ落ちそうになった。目に入ってくるフードコートにも嫌気がさす。全てがショックだった。
ショッピングセンターを出て一息つこうと空を見たのに星は見えない。
輝いてるシリウスを見つけた時は
10年ぶりに何も変わらない友人に出会ったようで泣きたくなった。


両親が実家に帰ってしまった今日、部屋で1人わんわん泣いていた。
ひとり暮らしは初めてじゃない。
なぜこんなにも悲しい。

最悪だ。



他にも不満は山ほどあるが気を抜くとすぐ泣いてしまうので今日はここで終わる。この部屋とこの街と心境についてはまた報告する。

2024.3.17


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