【信州ブレイブウォリアーズ】2023-2024シーズン展望
お久しぶりです。ぬまくらです。
約1年ぶりにnoteになります。
今回は信州ブレイブウォリアーズの2023-2024シーズンについて、いろいろと書いていきます。
信州を離れた選手・残った選手
主力選手の移籍・引退
今年のオフシーズンは多くの選手が信州を離れていきました。
直近2シーズンでチームの中心だった三銃士(熊谷・前田・岡田は)は移籍。
信州だけでなく日本代表でも中心選手となった帰化枠のジョシュも移籍。
勝久HC体制になる前から信州でプレーしていたマックは引退。
彼らは昨シーズンの総プレータイム上位5人、つまり主力が一斉にいなくなってしまいました。
また、昨シーズン途中から加入したモズリー・バーンズの2名もオフシーズンに信州を離れています。
信州に残った選手
信州に残されたのは昨シーズンの総プレータイムが1000分未満の選手たち。
この総プレータイム1000分がどれくらいの数字なのかというと、
・60試合出場なら平均16.7分、50試合出場なら平均20分
・昨シーズンCSベスト4だったクラブには総プレータイム1000分以上の選手が6人ずつ
つまり、ベストメンバー5人に入れなくても6人目として毎試合安定したプレータイムが与えられるレベルの選手なら達成できる数字です。
なので、主力選手5人が離れていった段階では信州には、
・強豪クラブ基準で7番手以下の扱い(プレータイム)の選手
・コンディション不良などで欠場の多い選手
しか残されていなかったことになります。
その中でも今シーズンのキーマンになりそうなのはマットとウェインの2人。
マットの活躍は新加入のスタントンを3番で起用するために不可欠です。
ウェインは大怪我からの復帰となるシーズンで、どれだけ欠場せずにコートに立ち続けられるかが鍵になります。
この2人のプレータイムは今シーズンの信州のバロメーターになると思っています。
新加入選手
ロン・ジェイ・アバリエントス
今シーズンの信州における最注目選手がRJ。
昨シーズン韓国リーグ新人賞の肩書きは魅力的ですね。
ぶっちゃけ韓国リーグがどの程度のレベルなのか全く知りませんが…。
ただ、日本と韓国は今年の7月に行われた国際強化試合で1勝1敗、アジア競技大会でも1勝1敗だったのでリーグのレベルもそこまで差がないのではないかと思っています。
RJのプレーの特徴ですが、昨シーズンのハイライト動画と天皇杯を見た限りでは、前が空いたら積極的に3Pを狙いにいく姿勢とパスセンスに魅力を感じました。
3Pについては距離は全く関係なさそうですし、昨シーズンもFGAの2/3が3Pだったので、今シーズンも多投していくと予想します。
パスに関しては受け手次第な部分もあるのでなんとも言えませんが、RJのイメージと他の選手が噛み合えば面白いことになりそうです。
マイナス面で気になったのは集中力の部分。
天皇杯でも全く集中力が感じられない時間帯がありました。
しかし、天皇杯は日程的にRJが日本に来た直後だったこともあり、本来の姿では無かったと思います。
そういう意味では、シーズンが始まるまで未知数な部分も多いです。
いろいろ書きましたが、個人的には今シーズンの信州の中心にいて欲しい選手です。
スタントン・キッド
秋田から移籍してきた外国籍選手で、得点力の高いウイングプレイヤー。
昨シーズンの総プレータイム1942分は、ジョシュ(1906分)を上回ってリーグ5位というとてもタフな選手。
欠場もなく全60試合に出場しているのも、昨シーズン外国籍選手の怪我に泣かされた信州にとってはポジティブな要素ですね。
昨シーズンの3P成功数160本はリーグ3位タイで、3Pを多用する勝久HCのシステムとも相性が良さそう。
外国籍ビッグマンに対するDFはそこまでなので、なるべく3番で起用したいところ。
スタントンには、今シーズンの信州のトップスコアラーとしての活躍を期待しています。
デオン・トンプソン
海外から移籍してきた外国籍選手で、35歳のベテランビッグマン。
ハイライト動画を見た限りでは、ポストプレーから得点できるしジャンプシュートも悪くなさそうですね。
信州はデオン以外のビッグマンが怪我明けのウェインと成長途中のマットなので、なるべく長い時間コートにいて欲しいところ。
ただ、デオンも35歳なので耐久性がどれくらいあるかは重要になりそうです。
エリエット・ドンリー
大阪から移籍してきたオールラウンダー。
一昨シーズンは総プレータイム1100分以上ありましたが、昨シーズンは400分程度に。
おそらくプレータイムを求めて信州にやってきた感じかと。
天皇杯では外国籍選手2名の登録が間に合わなかったので4番でもプレーしていましたが、外国籍ビッグマンと張り合うにはサイズもフィジカルも足りていなかったので、アウトサイドメインのほうが良さそう。
スタントンが3番にいるので2番をメインにやるか、ドンリー1番RJ2番の起用も面白いと思います。
なんにせよ、ハンドラーとして覚醒してくれたら最高。
今シーズンの成長期待枠の1人。
星野京介
滋賀から移籍してきウイングプレイヤー。
昨シーズンまではあまり出番が貰えていなかったので、ドンリー同様プレータイムを求めて信州にやってきた感じかと。
シュータータイプだと思っていましたが、天皇杯ではハンドラーとしても頑張っていました。
DFも頑張れるタイプっぽいし、メンタルも強くてハードワークできそう。
今シーズンの成長期待枠の1人。
石川海斗
FE名古屋から移籍してきたPG。
信州には5シーズンぶりの復帰になります。
長い時間コートに立ち、長い時間ボールを持たせると活躍するイメージ。
3Pが得意な選手の印象がありますが、Bリーグ7シーズンでの3P成功率は28.8%と思ったより低め。
どれくらい低いかというと守備職人の三ツ井(32%)より3%以上低い数字。
FE名古屋でプレーした直近2シーズンでは、3P成功率はさらに低い27%台。
平均得点もそれまで4シーズン連続で2桁得点だったのが、直近2シーズンでは1桁得点と近年のスタッツには若干不安があります。
前回信州に在籍していたときはB2優勝の立役者になった選手ですが、B1の信州でどれだけやれるのか注目です。
小玉大智
練習生から契約を勝ち取った選手。
プレシーズンゲームと天皇杯では外国籍2人がいない中で4番として頑張っていましたが、サイズを考えると今後は3番メインになりそうです。
今後プレータイムを勝ち取るためにライバルになりそうなのは三ツ井ですね。
三ツ井に負けないくらいDFを頑張るのは前提条件ですが、三ツ井よりもOFで存在感を出すことができればチャンスはあると思います。
山本楓己
練習生から契約を勝ち取った選手。
プレシーズンゲームと天皇杯ではPGの2,3番手としてプレーしていました。
今後プレータイムを勝ち取るためにライバルになりそうなのは石川ですね。
山本の強みはなんなのか、石川より優れている部分はなんなのかを示していく必要があると思います。
今シーズンの戦い方
CS・日本一を目指すなら若手中心
信州が今シーズン、CS出場やその先の日本一を目指すのであれば若手中心の戦い方をするべきだと思います。
正直、現段階の信州はCS出場に手が届くタレント陣が揃っているとは言えません。
そんな状況で上を目指すためには、若手陣の伸び代を上限まで伸ばしきるしかないでしょう。
そのために、特にRJ・ドンリー・星野には多くの役割とチャンスを与えて成長を促して欲しいです。
もし、彼らが思ったように成長しなかった場合は悲惨なシーズンになる可能性はありますが、それくらいのリスクは受け入れる必要があると思います。
残留狙いなら石川中心
信州が今シーズン、B1残留を目指すのであれば石川中心の戦い方をオススメしたいです。
過去のシーズンを考えるとB1残留に必要な勝利数はおそらく15勝。
確実にこの15勝を積み上げるためには、若手の成長より石川の活躍に賭ける方が可能性は高いと思います。
前述の通り、若手の成長には下振れするリスクがあります。
それよりは、実績のある石川が4試合に1試合のペースで大活躍することの方が信頼度は高いのではないかと思います。
まとめ
激動のオフシーズンを終えて、いよいよ信州の2023-2024シーズンが始まります。
新戦力の多いチーム編成で勝久HCがどんな戦い方を選択するのかとても楽しみですね。
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