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職場について (障がい者支援施設@パリ郊外)

日本と同様、フランスの福祉業界でも専門分野に分かれ、それぞれ対象とする方や仕事内容も結構異なります。

高齢福祉 (accompagnement des personnes âgées)
障がい福祉 (accompagnement des personnes en situation de handicape)
児童福祉 (protection de l'enfance)
公的扶助 (insertion sociale)
医療ソーシャルワーク (service social de la santé) などなど。

この中で私は障がい福祉の分野で働いています。

ついでに障がい福祉にも大人(adulte)と子供(enfant)で施設が異なりますが、私は主に大人の入居施設で働いています。

フランスの障がい者支援・入居施設(大人)ですと

Foyer d'hébergement:
日中作業所に通ったり働いている、自立度高めな人が暮らす施設
Foyer de vie:
高齢や障がいの進行で、日中外の活動に出かける事が困難になった人が暮らす施設
FAM (Foyer d'Accueil Médicalisé):
上記2施設より自立度が下がり、日常動作に介助が必要な人が暮らす施設(医療介助を要する事有り)
MAS(Maison d'Accueil Spécialisée):
FAMより更に自立度が下がる+より多くの医療介助を必要とする人が暮らす施設

が代表的なものと言えます(他にもSAVSやEAMなどありますが、細い所は今後改めて説明します)。ちなみにフランスではどういう訳か色々な名称を略称したがります。ただ単に言うのが面倒くさいのでは?とにらんでいますが、他にも理由があるのかもしれませんね…。

上記4施設は1番上(Foyer d'hébergement)から自立度が高く、MASが一番低い順になっていますが、私は1番目・2番目の施設で働いて来ました。つまり比較的軽めの障がい+自立度の高い利用者さんの多い施設という事になりますが、実際は目安でしかないので意思疎通が難しい利用者さんも多いです。
ついでに言えば、フランスは障がい福祉の分野ではヨーロッパの中で比較的遅れていて、施設不足が問題になっています。隣国ベルギーは施設数も多く内容も充実しているので、障がいのある子供をベルギーの施設に送る親御さんも多いのが現状です。

今日は大枠ですが、フランスの障がい者向け入居施設について説明してみました。

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