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管理職と時間外手当

株式会社ジェー・シー・プラス社員yamamotoです。

先日、知り合いが管理職試験に合格し、管理職として新天地へ転勤となりました。

大きな組織で、昔は管理職になるのに試験はなかったようで、今後は試験で管理職を減らしていく方針のようです。

かなり狭き門だったみたいです。

書類審査と集団面接がリモートで行われたとか。

最近は管理職試験もリモートなのですね。

晴れて、合格したわけですが、管理職になるので基本給UPや管理職手当などで給与が上がる要素もあるのですが、残業代や扶養手当がつかなくなり、下がる要素も。

残業が多かった人ほど、一般職の頃とそう変わらない、というケースもあるかもしれません。

部下の残業時間を減らすことも部下の身体的・心理的管理と言え、とすると、自分の残業時間が増え、給与の合計額が変わらない、または微増だった場合、時給換算したら下がっていた!なんてことも。

責任など心的負担分もあるので、実質、不利益変更になっていたり!

そんな時、下記のニュースを読みました。


バンド活動優先で「課長昇進」を拒否した32歳営業主任、会社は「懲戒処分」にできるのか?(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース


こちらに出てくるA宮さんも管理職昇進プラス転勤。

しかし、A宮さんは昇進したことによって担う業務内容に対する処遇が低いことが主な理由として昇進を拒否しました。

その後、いろいろあって、なんと年収の上がる転職に成功したとか!

会社はせっかくの能力ある人物を、業務内容に合った待遇を用意しなかったために、失ってしまうことになるのです。


管理職は「経営層の目標のためにおかれた残業代のいらない」人間ではありません。

それ相応の金銭的待遇を用意しないと、逃げられるのは当たり前。

一昔前みたいに、肩書にこだわるサラリーマンは減っていると思います。

名刺に書いて自慢できるような肩書を得られたとしても、給与がそれに見合わなければ誰だって断りたくなります。

「働き甲斐搾取」に似ていますね。


私の知る人の場合、社内規定を調べた結果、残業時間が今の水準だった場合、給与的には上がることが分かってホッとしています。

しかし、人を管理することに向いていないので、そこは不安も残っているようです。

あと、管理職になるとよいことは、基本給が上がるので、一般職のままよりは退職金が多くなることがある、ということです。

管理職になってすぐにはそんなに給与に差はなくとも、将来のリターンを考えて管理職昇進をOKする、という考え方もあるようです。



ところで、「名ばかり管理職はNG!、きちんと残業代を!」という声は以前か聞ら言われていました。

管理職は会社の呼び方であるだけであって、その職務や権限をきちんと考慮して「管理監督者」と認められる場合に、残業代なしでもよいことになっています。

でも、そもそもなんで管理監督者だからって、残業代なしでよいってなるの???

管理職だって、経営幹部から指示された目標を達成するために仕方なく残業することがあります。

管理職だって労働者的側面はあると思うのです。

残業代を払わなくていいのは、それなりのリスクとリターンが予想される資本家(役員とか?)のみでいいのでは?と思いました。

役職手当は部下を統率する能力や心的ストレスに対して支払い、会社の目標のために私的時間を削ったのなら、残業代が出てもいいと思うんですよね。

皆さんはどう思いますか。




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<株式会社ジェー・シー・プラス(JCP)代表>

小池梨沙

<株式会社ジェーシープラスゆのき。主にウェブ関係担当。ジョブコーチ>

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