石田夏穂さんのファンになりました。
株式会社ジェー・シー・プラス社員yamamotoです。
とにかく笑える本の紹介です。
石田夏穂さんの本、全てです!
と言ってもまだ2冊しか出版されていないようです。
『我が友、スミス』と『ケチる貴方』です。
『我が友、スミス』の書籍内にもう1つ、『その周囲、五十八センチ』というお話が後半に入っています。
1冊で2話読めて、お得です。
石田さんの本との出会いは図書館です。
私は地元の図書館で毎月新刊チェックをしており、その中でも小説を検索し、あらすじを調べ、少し気になるものからかたっぱしから予約を入れます。
図書館本で借りることのデメリットは本が汚いこと・・・。
しかし!新刊本であれば自分で購入したかのような美しい清潔な本が気持ちよく読めるのです。
石田さんの本『ケチる貴方』にもこの方法で出会いました。
表紙は純文学かのような?難しい内容のような?印象の水の底を思わせる落ち着いた装丁でした。
普通なら手に取らない表紙なのですが、あらすじに興味がわきました。
酷い冷え性の女の話。
私も冷え性だったので、共感し、予約したのです。
本のタイトルも面白いですよね。
『ケチる貴方』。
冗談なのか、真面目なのか。
このタイトルに込めた想いも気になりました。
読み始めると、すぐに-これは稀なことなのですが-小説の文章の言葉選びにぐいぐい引き込まれました。
シンプルで朴訥で、作者の人となりが伝わってくるのです。
この衝撃は芥川龍之介賞受賞作、村田沙耶香さんの「コンビニ人間」以来の衝撃です。
もしかして、この女性は理系かしら?と思ったら、ずばり、そうでした。
石田さんは東京工業大学工学部出身です。
物語の主人公の職業もメーカーの技術部?のようで、ただの社内のやりとりなのに、ものすごく具体的で、ある会社の一場面を実際に目の前で見ているかのような文章です。
そして「くすっと笑える」言葉選びが秀逸です。
『ケチる貴方』の何をケチったのか??それは本を読んでみてください。
想像もしないようなことです。
でも、面白くて笑えます!
面白いことを真面目な口調で書いているのでさらに面白い。
石田さんの本はいつも身体についてがテーマです。
『ケチる貴方』は冷え性の身体。
『我が友、スミス』は女性の筋トレの話。
『その周囲、五十八センチ』は脂肪吸引の話。
どれも作者が実際に体験したのか、と思えるほど、詳細に表現されています。
私は筋トレに全く興味がないので、『我が友、スミス』を選ぶときは少し迷ったのですが、石田さんの小説なら間違いないだろう、と思って手に取ると、当たり。
すごいですね。テーマに全く興味がなくても、作家が自分好みであれば、これだけ面白く書けるものなのです。
脂肪吸引の話は、脂肪吸引をしたいと考えている方にもぜひ読んでほしいです。
美容整形は情報が命。
脂肪吸引をしたら身体がどのような経過をたどるのか。
とても気になると思います。
小説に興味のない方でも、これを読めば”脂肪吸引”のいろはがわかるので、おすすめです。
まだ3つのお話しか読んでいませんが、すっかり石田さんのファンになりました。
3冊目の出版を心待ちにしています。
もしかしたら、普段はメーカーの技術部でお仕事されているのでしょうか?
兼業作家さん?
忙しくてたくさんの物語は書けないのかな?
とにかく、新作、待っています。
と、輝く才能がデビューしたなあ!と思っていたら、後日、本の雑誌で有名な「ダ・ヴィンチ」のプラチナ本として紹介されているのを発見しました。
やはり。
これから注目の作家さんですよ!
わが社は障害者雇用をコンサルティングする会社です。
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