読書感想文: パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす 質問の技術

どこで知ったかはもう忘れてしまったが、メンバーとの1on1を行うに当たりどのような質問をするのが良いんだろうか、と思って資料を当たっていたら見つけた本。

私は質問することが苦手なので1on1のように雑談をベースにしたときにどんな話題を振ったらよいかわからないことが多い。サシ呑みなんかも同様で何話したら良いんだっけ…みたいな感じになって変な質問をしそうになったりすることもある(喉元ででかかってギリギリ止めてる)。

本書を読むことで質問することの技量がいきなり上がるわけではもちろんないけれども、何を聞けば良いのかわからない、という事もちょっとは減ると思う。仕事上で1on1をやる場合は業務に絡んだ話がベースとなるので、シチュエーション別に分けられた質問リストは役に立つ。しかし、本書はトップコンサルティング会社のCEOが書いたもので、相手が企業のCEOや政治家だったり、ともかくエスタブリッシュメントな人の事例が多い。全く参考になるということもやっぱりなくて、「偉い人はこんなん考えてたのか」程度に考えて著者の体験を追随するような感じである。

文化的なギャップもあるため、日本人が読むには違和感が多少残りつつ、役立ちそうな所をつまみ食いするのがいいんじゃなかろうか。抄訳にすると著者の言いたいことから外れることを懸念したのか、そのままの日本語を読むと回りくどい言い方をしているなと思ってしまうことは仕方ないのだろうか?(「今夜は、なぜそのほかの全ての夜と違うのだろう」とか教科書か?と思った)。

英語直訳の文章は好みかもしれないが、読みにくさは残るなと感じた次第。

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