見出し画像

ブエノスアイレスでレッスン受けてみたその①玉砕編

日本の反対側にあるアルゼンチンのブエノスアイレス。
2週間の出張だったので、途中で土日もあり、後半に少し時間が出来たのでJulio Bocca Ballet Schoolに行ってみた。
フリオ・ボッカ(Julio Bocca)は、アメリカンバレエシアター(ABT)の元ソリストで世界的に有名なダンサー。
その人の名前がついているが、彼が実際に運営していたのかは不明。
しかし、国立バレエ学校もあるこの国で、一般人が通うバレエスクールとしてはかなり有名らしかった。

現在は、移転したようだが、ダウンタウンの真ん中にあるGALERIAS PACIFICO という建物の最上階?屋根裏?のようなところにあった。
地元民だけでなく観光客もくる美しく広いショッピングモールで天井にフラスコ画。入り口が数カ所あった。スタジオに直結する階段をあがると、ジュースバーがあり、その奥左手の扉を押すと受付窓口。
この国はスペイン語圏で、英語ができないのは普通なようなので、事前にもらっていたスケジュール表を見せて、このクラス、と指さそうとしたら、一緒に並んでいた地元の女の子が通訳をかってでてくれて、おまけに、更衣室とスタジオまで案内してくれた。
特に、ここではアジア系をほとんど見かけなかったので、外国人お客様という感じなのかもしれない。

スタジオを覗くと既に始まっていた。
広くて、窓があって、正面が大きな鏡貼り。

小中高生位の若い女の子達。
男の子も2−3人。

これって、子供クラス?

とりあえず、開いているところでストレッチをし、そのあと、窓際のバーに入れてもらった。
後ろも前もお子様。
クラス間違ったかなと思っていたら、確かに間違っていた。

よく見ると、みんなとてつもなく上手い!

ロシア人のように、素晴らしくスラっとしたスタイルではないので、ぱっと見気づかなかったが、どの子も上手い。
小学5年生位の女の子に、先生がお手本をやらせていた。
ルルベして、右足をバットマンで振り上げたかと思ったら、耳の真横を通って、そのまま後ろにアラベスクしていた。
リカちゃん人形の足のように、ぐるーっと360度回った。ように見えた。

な、なにこれ?!
どうなっているの、この子の股関節???

バーが終わってセンターに入ると、皆、ポワントに履き替え始めた。
ここから彼らが本領発揮した。
ポワントで立った女の子達は、ポワントを履いていないかのように、軽やかに、ポワントを自分の足の一部にして踊っていた。
ポワントというのはこうやって履くものなのかと、ポワント初心者の私はただ感心して見ていた。

レッスンは超絶難しかった。
そんなレッスンに小学生がついていっているのを見て、この子達は、将来のフリオ・ボッカのカンパニー予備軍じゃないのか?と今更ながら気づいたのでした。

こんなクラス、なんで薦めるんだ。
いたたまれない。

切りのいいところで帰ろうと思って時計を見た。
まだ、たっぷり時間があった(涙目)。
が、ここで退散しては、日本人の恥、みっともないと思い直し、最後までがんばることにした。

最後はあまりにできなくて、というか、他の子達とあまりにも大差ありすぎて、もう、開き直ってやっていた。
一番小さい子供達のグループに混じって。
小学1年生?

当然ながら、この一元さんのへたっぴ外国人には、先生の注意一切無。

その日は、日本の裏側の南米にて挫折感を味わいながらスタジオを後にしたのでした(涙)。

スタジオ名:Julio Bocca Ballet School (スペイン語名不明)
場所:アルゼンチン ブエノスアイレス市内 (当時)
受講クラス:Intermediate (ほんとに?)
受講時期:2004年12月
施設:★★★★☆
雰囲気:★★☆☆☆
レッスン:★☆☆☆☆ (難しすぎて見事玉砕)

お勧め宿泊先:エンペラドールホテルブエノスアイレス(Emperador Hotel Buenos Aires)
ゆったりと過ごせるホテルでした。
もう一度泊まりたいです。
徒歩で観光名所にも行けますし、デパートも、美味しいレストランも徒歩圏内にあります。
老若男女が集まるレストラン兼バーも徒歩圏内にあり、夜文化も楽しめました。
バスルームは、バスタブとシャワーブースが別々で、なんと昔ながらのビデ用の便座が、普通の便座とは別にありました。
流石に南米のヨーロッパ!
バスルームがウチの一部屋分あろうかと思う位広かったです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?