小学生の時、めっちゃ本読んでたやつだいたいオタク

なんの根拠も無い偏見ですがあながち間違いではないのでは、、、
俺は昔から本がだいすきでした。

きっかけは小学生の頃に学級文庫に置いてあった「デルトラクエスト」の4巻、「うごめく砂」です。どこの学校にも置いてあるくらい有名なシリーズなのでご存じの方も多いんじゃないでしょうか。
そしてどの本よりもグロテスクで禍々しい表紙に惹かれた俺みたいな人もまた、大勢居ることだと思います。

ご存知ない方のために簡単にあらすじを。

(以下Wikipedia より引用)
デルトラ王国は王家に伝わる7つの宝石がはめこまれたベルトによって守られていた。しかし、そのベルトは影の大王に破壊され、7つの宝石は7つの魔境に隠されてしまう。平和は破られ、王国は影の大王が支配し始めた…
16年後、鍛冶屋の息子リーフはデルトラ王国を救うため、元城の衛兵のバルダと2人で宝石を取り戻す旅に出る。7つの魔境の1つ、「沈黙の森」でこの森で育った少女ジャスミン、カラスのクリー、小動物のフィリを仲間に加え、3人と2匹は7つの魔境を目指し旅を続ける…。

といった「指輪物語」や「ドラゴンクエスト」のような王道ファンタジーな物語となっています。

小学生向けの本には、小学生の読解能力に合わせた文章だったり、優しい表現が主として用いられます。ところが、デルトラクエストはそういった作品とは一線を画します。

まるでCERO:Zのアクションゲームにでも出てきそうなモンスターが表紙を飾っています。モンハンだってもう少し自重したデザインするわ。こんなん小学生絶対手にとっちゃう。
この表紙に限らず、他の巻や挿絵にもこんなモンスターがわんさか登場します。

物語は至って王道な勧善懲悪がテーマになっています。しかし、やはりというかなんというか日本の物語とは、全く趣の異なる雰囲気が話全体に広がっています。というかはっきりいって全体的に暗めです。死、裏切り、不信なんて日常茶飯事です。
これは決して勇者が歓声を身に浴びて悪を挫く物語では無く、どこに居るのかも分からない王の世継ぎと、魔物だらけな秘境の奥に隠された宝石を探し出す。魔法も使えなければ、剣も人並みな主人公とその仲間の3人で、機転とありあわせの道具でピンチを凌ぐ、そんな泥臭い物語です。

なんだか鬱屈とした作品だという印象を与えてしまったかもしれませんが、それ以上に、強大な魔物と対峙したときの手に汗握る臨場感。人種や過去の確執を超えて団結した仲間たちの頼もしさは、それまでの暗く重い雰囲気を吹き飛ばすような畳み掛ける展開は、小学生ながらに興奮したことを覚えています。

人気シリーズということでアニメ化もされています。個人的には、主人公リーフの棒読み演技や子ども向けにデフォルメされたモンスターデザイン、物語改編など受け付けない要素てんこ盛りでしたが、、、
特に、子ども向けらしからぬダークな雰囲気が(恐らく意図的に)取っ払われてしまっているのが残念でした。

そんなこんなでめっちゃ本読むようになりました。
小学生のとき読書タイムがあったんですよ。朝の時間に。
他の友達はじっとして読書なんかやってられるか!みたいな感じで談笑してましたが、俺は完全に自分の世界入ってました。あれが陽キャ陰キャの別れ道だったとは思わなんだ。

国語の授業も好きになりましたね。本好きの方なら100%同意してもらえると思うんですけど、学年始まって最初に教科書配られるじゃないですか。あれで貰ってすぐに国語の教科書開いて読み出すんですよね。理数系の方も同じことしてるんでしょうか、わかりませんけども。

中学生の頃から、何故か物語を読まなくなってノンフィクションを好んで読むようになりました。当時海外旅行行きたい欲がハンパなかったのでそのせいかもしれません。
中でも俺の中で神格化されてるのが沢木耕太郎先生の「深夜特急」と塩野七生先生の「ローマ人の物語」です。

「深夜特急」は「ノリでインドからイギリスまでバスで行こうぜ😆😆!!!!」ってやつです。面白くない訳がないですね。是非読んでください。

「ローマ人の物語」は古代ローマの歴史を易しい解説と共に追っていくものです。
なんだかつまらない歴史書みたいな印象を受けるかもしれませんが、とんでもない。
筆者の文章力によって描かれたローマの歴史は、ひとつの長大な物語を読み込んでる感覚に陥ります。特に戦争の流れが1番好きなんですよ。真に迫った語り口と明瞭な解説で、頭の中で情景が浮かび上がります。
特に第2次ポエニ戦争辺りからの盛り上がりがやばいですね。やばいっていう単語、自分の語彙の狭さを露呈しているみたいで使いたくない単語No.1なんですけど、うまくこの気持ちの昂りを説明できない以上、やばいっていう単語でしか表現できませんでした。
「ハンニバルつえー!」ってなって「スキピオすげー!」ってなって「スッラこっわw」ってなったりキケロのこと嫌いになったりならなかったり。まあ最終的にカエサルにガチ恋して終わるんですけどね。
ともかく、事前知識無く楽しめる歴史本なんで是非読んで欲しいなと思いました。

そういった感じで、バックパッカーのルポルタージュや塩野七生先生の著作を読んでたら中学高校終わってました。

最近は「銃、病原菌、鉄」を1年くらいかけて読んでます。高校出てからちゃんと時間とって本読むこと無かったんで、これを機に読もうかなぁという気持ち。

タイトルでくっそでかい主語でオタクを揶揄しましたが、オタクにもいろいろタイプがあるのは皆さん承知のことだと思います。アニオタ、声優オタ、ゲーマー、腐女子、夢女子、カプ厨等々…。2次元のサブカルチャーに限っても細分化されすぎて書ききれないほどです。というか俺も自分がどれに当て嵌まるのかよくわかっていません。

タイトルの意図は、「あぁ、それ俺だわ…」みたいに共感してくれるオタクと仲良くなりたい、、、まじでそれだけです。
ジャンル、対象は違えど、根幹の部分で共通してる人間とは仲良くなれそう。皆さんもそうは思いませんか?

オタクは好きなことを語ってるときは饒舌になる癖があります(断言)
俺も例外じゃないし、ツイート連続投稿で人様のTL汚すのは恐縮なんでオタク語りしたいときはnoteに投稿しようと思います。
更新頻度はヒマな時間に比例。
気が向いた時に目を通してくれたら幸いです。

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