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生活の建築知識.61

おはようございます。
前回の続きです。

・水栓
最近では設置することも珍しく無くなってきましたが、タッチレス水栓を採用すると非常に利便性が高いと思います。
料理をしている最中に、手が汚れていることはよくあることです。
肉や魚を触った後に、なるべく別のものは触りたくないものです。
手をかざすだけで水が出たり止まったりするのを操作出来れば衛生面的に料理を進められるようになります。
電気の供給が必要であったり、水栓器具自体も高価格にはなりますが、お金をかけても良い部分だと私は思います。

・形状
キッチンにはI型、L型、U型、アイランド型とレイアウトの種類があります。
私はI型が作業するのに適しているとは思います。
L型、U型の方が動線を短く出来ることや、見栄えも良いかもしれません。
ただし、角部分がどうしても使い勝手が悪くなります。
使い方で克服出来るかもしれませんが、スペースとしてもあまり有効ではないので、シンプルにストレートのI型が良いかと思います。

・カップボード
直接キッチン本体とは関係ない部分ではありますが、料理をこだわればやはり器にも関心が向くものです。
料理に応じて、気分に応じて使い分けをしたいので、多くのサイズや形状の食器を揃えておくと同じ料理でも違った見せ方が出来ます。
そのために大容量の収納が可能なカップボードがあると非常に便利です。
また、カップボードも電子レンジや炊飯器がおけて操作も可能な形状が良いでしょう。
システムキッチンであれば、セットでカップボードも選択することが可能で、部材の組合せ次第では全てを叶えることが出来ます。
注意点としては、家電をまとめる際に電源が必要となります。
割と大きな電気使用量となりますので、それを見込んだ電気計画が必要となります。

・床
絶対にこれでなくてはいけないということもありませんが、油や水、調味料などがかかる可能性がある場所であることは間違いありません。
なるべくメンテナンスしやすく、場合によっては更新しやすい方が利便性を考えたら有利です。
塩ビ素材の床材であれば液体汚れに強く、掃除もしやすくなります。
タイル状のものであれば、一部だけ貼り替えることも可能で更新の面からも非常に優秀です。
どうしてもフローリングやタイル・石が良いという方はマットを利用することをおすすめしますが、敷いてしまうと結局仕上げを隠すことにもなりますので、その辺りの許容がどこなのかを見極めながら検討頂ければと思います。

・その他
調理器具には多くの種類があり、調理のしやすさを追求したものとなっています。
ゆえに、大きさも形状もバラバラで収納するにはやや不便に感じることがあります。
面倒な要望かもしれませんが、出刃包丁などは収納するのに難しい場合があります。
刃の厚みがあるため、よく付属されている包丁差しには入らないことがあります。
また、ブレンダーの付属品類なんかも収納するのに現状困っています。
人それぞれ使う調理器具が異なり、その容量も異なります。
ご自身が持っていてよく使う調理器具を把握し、収納に必要なボリュームや方法を検討することで、収納レイアウトが変わってくると思います。

ここまでで、一通りくらいは触れてきました。
しかし色々検討することは多いですが、細かいことを言い始めたらまだまだ出てきます。
まだシンクには話が及んでませんし。
ただ、何をするにも負担が軽減することが最終的な目標です。
さらに自宅のキッチンは使う人さえ満足できれば良いわけですから、こだわりたい方は建築のプロの意見は話半分くらいで、わがままに要望を叶えてもらえれば良いと思います。
手間を省く料理は作り方で解決出来ますが、ちゃんとやろうと思うとキッチン設備が整ってないと解決は難しいでしょう。
対象となる方は多くないのかもしれませんが、本格的に料理をしたいと思われる方は、キッチンそのものから検討することを始めてみたらいかがでしょうか。

では、また。

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