生活の建築知識.60
おはようございます。
満を持してキッチンについて今回は説明していきたいと思います。
自分自身が料理を頻繁にすることもあり、キッチンがこうだったらいいのにと思うことが多々あります。
そして料理を日頃からされる方であれば、それぞれこだわりや不満があるかと思います。
私は現在システムキッチンを利用しており、いつか自分でデザインしようと思っているのですが、それまでに改善方法をまとめておきたいと考えています。
その内容を一部共有させてもらい、これからキッチンの入れ替えなどをご検討の方の参考になればと思います。
まず前提として、キッチンにはシステムキッチンと造作キッチンがあります。
言葉からわかるかもしれませんが、システムキッチンはメーカーからシリーズとして出されている既製品のキッチンです。
既製品とは言っても種類やサイズは豊富で、複数のメーカーを検討していけば、かなりのバリエーションがあることになります。
キッチン自体は複数の部材に分かれており現場で組み上げていくのですが。施工自体は比較的早く実施できます。
一方造作キッチンは、一から設計して自分好みにを造ることが可能なキッチンです。
一からと言っても、基本的な機能が変わるわけではありませんが、自身の身体的な特徴や器具に合わせた収納寸法の微調整、仕上げへのこだわりもカスタマイズ出来るのが特徴であり、比較的高額にはなります。
しかし仕上げの種類によっては価格の調整も可能です。
基本的にはシステムキッチンを使えば滞りなく使用することが可能です。
ほんの些細なこだわりを実現するためには造作キッチンしか叶いませんので、そこの見極めをすることが非常に大切だと考えます。
では、これを踏まえて改善したいことを説明していきます。
・天板の高さ
キッチン天板、カウンタートップと記載の場合もあるかもしれませんが、この高さは作業のしやすさを考慮すると非常に大切だと思います。
特にそれを感じるのは包丁を使用する時です。
システムキッチンでは80cm・85cmが一般的で珍しいもので90cmとすることがあります。
それぞれ身長に応じて選ぶことが可能で、どのサイズが正解ということはありません。
ただし、私の意見としては少し高めが良いと考えています。
理由は低いと包丁の刃元が切りづらく手を深くまで動かさなければいけないからです。
一方で高すぎると力が入りづらくなってしまいますので、あくまで少し高いくらいが理想かと思います。
まな板の厚みが大きめで、それで高さ調整をするのも良いと思います。
ちなみにまな板を使用するときに、必ず布巾を下に敷いてからまな板を設置することで滑り留めになります。
専用のゴムマットなどもあるようなので、まな板が動いて扱いづらいという方は参考にしてみてください。
・天板の水返し
天板の手前側に少しだけ立ち上がりがあることで、作業台部分を濡らしても垂れてくることが少なくなります。
作業台をガシガシ洗剤使って洗いたいタチなので、私にとってはマストな部分となります。
しかしその立ち上がりがあるせいで、薄いまな板だと包丁がぶつかることがあります。
そのため、私は薄いまな板を使いません。
必ず薄いまな板が良いという場合は、ない方が良いかもしれません。
・収納
収納はもう一択で引き出しです。
それも細かく区分けされた引き出しが良いと思います。
開き扉ですと、まず収納の仕方が難しくなります。
起こりがちなのは収納内部の上部が空いてスカスカになり、しかも奥のものが取り出しづらいことです。
さらに必ずしゃがみながら中を確認して取り出しを行うことになるので、非常に不便です。
引き出しであればどちらも解消出来ます。
細かく区分けして引き出しを設けると、造作が多くなりため収納空間自体は小さくなるはずです。
また、価格も上がることになります。
それでもここはお金をかけてでも考慮したい箇所です。
・油避け
アイランドキッチンなどでは、調理するスペースがオープンとなります。
そのためコンロ前にガラスの油避けなどを設けますが、私なら絶対これをやりません。
料理をすればわかると思いますが、油はかなり遠くまで飛びます。
あんな小さな油避けをつけたところで、正面が油まみれになることは間違いありません。
掃除の手間も増えるし、足で油を引っ張って部屋中油まみれになる可能性すらあります。
なので、コンロとレンジフードまでの間は絶対隙間なく壁になってることをおすすめします。
あとは好みもありますが、壁の仕上げはキッチンパネルが最も一般的で、タイル・ガラス・金属となります。
しかし、キッチンパネルが掃除の手間など考えたら一番管理しやすいと思います。
もしくは金属のステンレスを貼るのも良いと思いますが、業務感が出てしまうのでそれが嫌だという方にはおすすめできません。
・食洗機
最近はほとんどと言っても良いかもしれませんが、リノベーションを実施すれば食洗機を設置しています。
やはりあるに越したことはないと思います。
収納スペースがもったいないので、私は小さめの食洗機で良いと思います。
料理中は何度も洗い物をしながら作業を進める私にとっては、最後使い終わった食器類だけを洗うために食洗機が必要なだけです。
これに関しては、最後に調理器具も含めて全て洗う可能性がある方は大きめにするなどした方が良いかもしれませんね。
・レンジフード
ここに関して非常に不満があるのですが、なんで家庭用のレンジフードって換気能力低いんでしょうね。
いや、理由はわかっているのですが。
以前もどこかで書きましたが、レンジフードのダクトは基本直径150mmφです。
私はこれでは足りません。
出来れば業務用をつけたい気持ちです。
とにかく牛肉を焼いた時の匂いの取れないことに非常に不満です。
いろんな焼き方ありますが、強火でガツンと焼きたい時があるので換気能力が低いと匂いや脂がそこらじゅうに残ってしまいます。
・コンロ
現在よく流通しているコンロは、多くが加熱しすぎたら停止してくれる機能があります。
これはとても有り難く、やはりふと目を離してしまう瞬間もあったりするので安心して料理が出来ます。
しかし、思いっきり温度を上げて料理をしたい時に動作しても邪魔な機能にもなってしまいます。
ですので、一口だけ別途コンロを用意したいというのが改善点です。
使用頻度や場所を考えるとそこまでする必要あるのかとまだ考え中ではありますが。
今回はここまでに致します。
書き始めたら止まりませんでしたので、次回は続きを書きます。
では、また。
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