NPB本拠地球場の特徴を押さえようのコーナー 第一弾

今回は少し趣旨を変えてNPBのお話です。
よろしければお付き合いください。

野球を観戦する上で押さえておきたいのがパークファクター。
いわゆるそれぞれの野球場の特性です。

有名なところでいうと札幌ドーム、バンテリンドームはホームランが入りにくい投手有利な球場で、神宮、横浜スタジアムはホームランが入りやすい打者有利な球場といったところでしょうか。

ただ、同じホームランが入りやすい神宮と横浜スタジアムでもホームランに必要な要素はやや変わってくるので、打者有利な中でもさらに有利な打者と、あまり恩恵を受けられない打者が存在します。
そのあたりをこの記事でご紹介していければと思います。

今回はセ・リーグ編第一弾です。
横浜スタジアム、神宮、バンテリンドームをご紹介していこうと思います。
こちらがお品書きです。

※球場の大きさ情報はYAKYUJO.comを参考にしています。

1.横浜スタジアム (横浜)
2.明治神宮野球場 (ヤクルト)
3.バンテリンドーム (中日)


1.横浜スタジアム (横浜)

フェンスの高さ 5.15m
両翼の距離 117.7m
センターの距離 94.2m  
左右中間 111.4m
本塁後方 23.8m
フェアゾーン面積 9472㎡
ファウルゾーン面積 3000㎡

横浜スタジアムはわかりやすく打者有利な球場です。

セ・リーグの本拠地球場の中でも1番フェアゾーン面積が狭く、外野が狭いです。
その代わりにフェンスは1番高い5.15mでバランスはとってありますが、他の球場と比べてかなり狭めになっているので、打球に角度さえつけられれば、あまりパワーがなくともホームランを入れられる球場です。

逆に打球速度(パワー)はあっても、角度がついていないとフェンスに邪魔されるケースもあります。

横浜スタジアムのもう一つ特徴が、ファウルゾーンが他の球場と比べて大きくなっていることです。

なのでファウルフライがアウトになりやすく、角度にばかり目を向けすぎるとファウルフライでアウトになりやすいという落とし穴があるのが面白いところです。

本塁後方も大きめに取られているので、ワイルドピッチの被害も他球場と比べて大きくなります。

横浜スタジアムは特に捕手の実力も試される球場と言えるかもしれません。

横浜スタジアムの特徴をまとめると、

1.フェアゾーンが狭い
2.フェンスが高い
3.ファウルゾーンが大きく、本塁後方が広い。

となります。

2.明治神宮野球場 (ヤクルト)

フェンスの高さ 3.3m
両翼の距離 97.5m
センターの距離 120m
左右中間 112.3
本塁後方 19.6
フェアゾーン面積 9672㎡
ファウルゾーン面積 2910㎡

神宮は個人的に1番打者有利なんじゃないかと思っている球場です。

センターの距離こそ120mとそこそこ距離がありますが、両翼、左右中間は距離が短いためにフェアゾーン面積は横浜スタジアムに次ぐ狭さとなっています。

そのフェアゾーンの狭さに加えてフェンスも3.3mと低いのである程度のパワーさえあればホームランが入りやすい。

ちなみにファウルゾーンは横浜スタジアムの次に大きくこの辺りですこし投打のバランスが取られています。少し。

本塁後方も広い方ですが、横浜スタジアムと比べると狭くなっています。
それでも屋外にマウンドがある影響で一塁側、三塁側のファウルゾーンがかなり広めに取られているだけにファウルフライをアウトにするチャンスは大きい球場です。

と言うわけで神宮の特徴をまとめると、

1.フェアゾーンが狭くフェンスも低いのでホームランが入りやすい。
2.一塁側、三塁側のファウルゾーンが広くファウルフライをアウトにしやすい

という感じですかね。

3.バンテリンドームナゴヤ (中日)

フェンスの高さ 4.8m
両翼の距離 100m
センターの距離 122m
左右中間 116m
本塁後方 18.3m
フェアゾーン面積 10,286㎡
ファウルゾーン面積 2,719㎡

3つ目はバンテリンドームです。
バンテリンドームは投手天国で有名ですよね。

バンテリンドームはフェアゾーンがセ・リーグ球場のなかで2番目に広く、その評判通り投手有利な球場です。
フェンスも4.8mとセ・リーグで2番目に高くバンテリンドームでホームランを打つにはそれなりの打球速度と角度が必要になります。

ただフェアゾーンが広いだけに足が速い選手にも有利な球場だとも言えます。
フェアゾーンが広い(外野)と外野ゴロなどの打球を処理するのに時間がかかるのでその分進塁することができ、狭い球場だと2塁までしか進めなかったものが3塁までいけたりするので走塁がよりいきる球場だと言えます。

守備面でも。外野に足の速い選手がいると狭い球場だとホームランの打球に追いつけてアウトにできたりというメリットがあります。

なのでバンテリンドームは投手と足の速い選手にとって有利な球場といえます。

バンテリンドームの特徴をまとめると、

1.フェアゾーンが広い
2.フェンスが高い

というような感じでしょうか。
バンテリンドームはとりあえずデカくて投手有利ってことでいいと思います。

といった風に今回はセ・リーグ3球団の本拠地球場をご紹介していきました。
次回は残りのセ・リーグ3球場をご紹介していこうと思います。

今回もご覧いただきありがとうございました。

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