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止まれ!読め!考えろ!

原文:http://nestormakhno.info/english/redappea2.htm


以下のマフノ叛乱運動の声明は、イタリア人アナキストのウーゴ゠フェデーリが保管していたものであり、アムステルダムのInternationaal Instituut voor Sociale Geschiedenis(国際社会史研究所)の管理下にある。これらの声明をフェデーリがどのように入手したのかは分からない。声明は全てロシア語で書かれている。声明の一つは会計帳簿の紙が使われており、別な声明はキャンディ工場の包装紙が使われている。このことから、これらの声明は異なる状況下で印刷されたと思われる。(英訳はアン゠アレンによる)
http://nestormakhno.info/english/arshinov/appendix.htm


 赤軍にいる同志諸君!諸君はコミッサールと指揮官によって、マフノ叛乱軍を捕らえるべく送り込まれた。上官の命令に従い、君たちは平和な村落を破壊し、上官どもが人民の敵だと指摘した見ず知らずの人々を捜し、逮捕し、殺そうとしている。マフノ叛乱は山賊で反革命だと上官どもが諸君に伝えている。
 奴らは諸君に言う。諸君に命令する。諸君に尋ねない。諸君を送り込む。そして、指導者の従順な奴隷のように、諸君は捕まえ、殺しに行くのだ。誰を?何のために?何故?
 考えてみたまえ、同志の赤軍兵士たち!労農権力という感動的称号を勝ち取ったという新しい主人の陰謀に力ずくで引きずり込まれた勤労農民・勤労者たちよ。考えてみたまえ。
 我々、マフノ革命叛乱軍も赤軍にいる兄弟たちと同じく農民や労働者である。我々は弾圧に対して決起した。我々はより良い、より輝かしい生活を求めて戦っている。我々の公然たる理想は、寄生者もコミッサール官僚もいない非権威主義的な労働者の社会を成就させることである。目下の目標は、ボルシェヴィキ権力のない、どのようなものであれあらゆる政党からの圧力もない、自由ソヴィエト秩序の確立である。そのために、ボルシェヴィキ共産党政府は懲罰遠征隊を我々に送り込んでいる。奴らはデニキン・ポーランドの地主たち・その他白軍のカスどもと大急ぎで和解しようとしている。いかなる権威のくびきに対しても反抗し、抑圧された側のために決起している革命叛乱軍という民主運動を容易く破壊してしまおうというわけだ。
 我々は白軍と赤軍の最高司令部など恐れはしない。
 暴力に対しては暴力で答えてやろう。
 必要であれば、少数の我々が、官僚的赤軍の大群を追い散らしてやろう。我々は自由を愛する革命叛乱軍であり、我々が守る大義は正しいからだ。
 同志諸君!誰が君たちの味方で誰が敵なのか、考えてみたまえ。
 奴隷になるな、人間であれ。

マフノ叛乱軍
1920年6月

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