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プロになる前のあれこれ②

こんばんは、暴露系Jリーガーです。

今回はこの前の話の続きを。

前回はプロサッカー選手になるための
プロセスをお話しして、公式戦に出ることや
スカウトの方にコンタクトされることの
難しさをお伝えしました。

野球と比べたサッカーの違いや、
選手個人の特徴がすごく重要なことや
この過程で能力の高い選手がいくらでも
挫折していった話などもしているので
まだ読んでない方はこちらを先に
覗いてみてください。

今回はスカウトの方からコンタクトを
取ってもらった後の話をしていこうと思います。

ここからの話はなかなか知らない人も
多いのではないでしょうか。

スカウトの方が声をかけるにも
2パターンがあります。

①継続的にその選手を追っており、
 クラブの選手の構想と合致していると
 判断し、ほぼ獲得を決めている

②まだ最近認知した選手であり、
 本当にプロの世界で、そして当クラブの
 戦力になるのか練習参加させて判断したい

このどちらかです。

上記の場合、大学選抜や年代別日本代表、
レベルの高いカテゴリーで大学1〜3年から
コンスタントに出場している選手などが
よく該当されます。

わかりやすく言えば、大学年代で有名な選手です。

これらの選手はクラブ側も争奪戦になるので
早めにコンタクトを取り、2.3月にあるクラブの
キャンプに帯同させることが多いです。

こういう選手は他のクラブからも
オファーをかけられている場合が多いので
どちらかというとクラブ側の勝負になります。

早めにオファーをもらっているため、
内定も大学3年生の冬頃か、もしくは
4年生の6月頃には出ます。

選手としてはまずここを目指したいですね。
でもそう簡単じゃないことは
重々承知かと思います。

ほとんどの選手は下記の場合です。

監督同士のコネクションがあり、練習参加したいと
意志を伝えればできる場合も例外でありますが、
それでもオファーをもらうことはとても難しいです。

基本的には大学4年の前期の試合を観て、
光るものを持った選手にスカウトが声をかけ、
練習参加をします。

よく多いのが大学サッカーのリーグ戦が中断する、
7.8月頃に参加することが多いです。

2.3日参加する選手もいれば
1週間ほど参加する選手もいるなど
期間に関しては様々です。

でも肌感だと参加する期間が長いほど
興味を持たれている印象があります。

ついに念願の練習参加。
しかしここからが本番です。

Jリーグという厳しい世界で
闘っている選手たち。
テレビの奥で、Jリーグ観戦しに
行った時に活躍していた選手たち。

180cm越えの屈強な選手、
アップでわかる技術が異常な選手、

その隆々としたオーラに少し
怯んでしまいそうになったことを
僕自身覚えています。

そのプレッシャーの中で自分の自信を
持って出せる部分を気持ちを
露わにしながら体現しなければならない。
最終面接のようなもの。

僕自身、就活もしましたが、
最終面接と比べものにならないくらい
緊張しました。

僕は1週間参加させてもらいましたが、
その1週間はあと一歩で夢に辿り着く
高揚感と、

プレッシャーに押しつぶされそうになる
焦燥感とが相まって正直生きた心地が
しない期間でした。

おそらくぼくだけではなく、
ほかの選手たちもそのような経験
を経て内定をもらっているはずです。

このくらい厳しい世界なのです。

そして合否の連絡は
基本的に所属大学の監督か、スカウトの方
から告げられます。

僕は内定したぞという連絡を電話で
されたときは喜びが身体中に染み込むように
小さくガッツポーズしました笑

嬉しすぎて表現できなかったというのが
わかりやすいですかね。

そしてすぐさま、両親や親友など
心配してくれていた人たちにすぐさま
連絡をしました。

あの日は一生忘れないと思います。
この日の感情はまた後日記事にします。

どうでしたでしょうか。

大卒からプロサッカー選手になれる確率は
あるサイトによるとわずか1%。

このような過程も含め、
プロサッカー選手は夢として憧れられる
職業なんだと思います。

だからこそ憧れられる立場として
僕たち選手はプレーで表現し、ピッチ外でも
尊敬される立ち居振る舞いを遂行するべきです。

この記事を通してよりプロサッカー選手
という職業を理解するきっかけとなり、
そんな選手を応援したい、目指したいと
思われる存在になればと思います。

今回も読んでいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。

暇があればTwitterのフォローもしておくと
色々話してるので面白いかと。


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