lyrical school元ネタ忘備録(その2)
前回の続きです。メジャーデビューを果たしたキングレコード期(2016年)の楽曲についてまとめています。
繰り返しになりますが、あくまでも筆者の個人的な推測によるまとめなのであらかじめご了承ください。
(その1 - その2 - その3)
・GOLDEN
→ Jurassic 5 / What's Golden (2002)
曲名、トラック、歌詞(「We holding onto what's golden」→「この街が光り出したGOLDEN」)を引用。夕暮れのビル街を背景にしたアルバムのアートワークもここから着想を得ているのかな?と思いました。
・プレイルーム
→ Grandmaster Flash & The Furious Five – The Message (1982)
いわゆるコンシャス・ラップのはしりでもある古典中の古典。若干のこじつけ感もありますが全体的な雰囲気は似てると思います。
・サマーファンデーション
→ The Yellow Monkey / 太陽が燃えている (1995)
イントロのギターリフを引用。全く関係のない別の曲にも似たようなリフがあってそっちが元ネタなような気がするのですが思い出せません。
・リリシスト
→Nujabes / Still Talking to You (2006)
直接的な元ネタではないと思いますが進行が似てる。
・リリスクのうた
→ Jurassic 5 / Concrete Schoolyard (1998)
前述の「GOLDEN」と同様、Jurassic 5楽曲よりトラックと歌詞(「…and get The Jurassic 5 on the microphone」→「そうlyrical school オン ザ マイカフォン」)で引用。
・Kiss Me
→The Mohawks / The Champ (1968)
→Funkadelic / You'll Like It Too (1980)
「Kiss」は日本のHIPHOPユニット・EDUによる1995年の同名曲のカバー。トラックの構成も原曲からあまり変わっていないのでそちらの元ネタを紹介。Ultimate Breaks&Beatsシリーズにも収録されたド定番ブレイク同士のガッチャンコです。Eric B. & Rakimの「I Know You Got Soul」なんかとおんなじ作り方ですね。2番のヴァースにはB-BOYイズムネタでもお馴染みのDick Hyman 「Give It Up or Turn It Loose」のベースラインがサンプリングされています。
・格好悪いふられ方 -リリスクの場合-
→大江千里 / 格好悪いふられ方 (1991)
ドラマ『結婚したい男たち』の主題歌となった大江千里のヒット曲を大胆に使用。映画『モテキ』公開に合わせて2011年に作成された企画盤にはカジヒデキによるカバーが収録されています。
・マジックアワー - 泉水マサチェリー remix
→ Bob James / Take Me To The Mardi Gras (1975)
Run-D.M.C「Peter Piper」をはじめ、時代やジャンルを超えてサンプリングされまくっている定番曲。2018年にBobが来日した際のイベントでは自身初のDJプレイを披露し、同じく定番ネタの「Nautilus」〜「Mardi Gras」の繋ぎでフロアを沸かせたとか。
その3に続きます。