2024/06/17 久しぶりにリアル休日

昨日の日記の通り二度寝して、11時過ぎに起きた。久しぶりに実家にいる。実家という言葉も不思議なもので、実の家ってなんだ。ナナの家と言われれば当然、木の実ナナさんの家ということになる。実の家。
今、グーグルで「実家」と検索すれば「(入り婿・嫁・養子から見て)自分の生まれた家。さと。」と表示された。私は婿にも嫁にも養子にも入っていないから、生家を実家と言うのは間違っているのかもしれない。
ただ、この検索結果は『Oxford Languages』を出典としているという。オックスフォード、イギリス人が実家という言葉を定義できようか。と、思ってオックスフォードと言えばオックス…大学である。オックス…の出身者で有名人はいたかしらと調べたら、皇室の方々のご出身大学だった。失礼しました。これから日本語は全てイギリス人に定義していただきたい。

11時起床は私の普段の生活からすれば、そこまで遅くない時間だが、広島の時間は早い。母からは「めちゃおそい」と言われた。父も当然起床していた。これすごいことですよ。
帰省して思うことは、母はパートをしているし父はどうやら今年の春で定年退職したそうだが、いまだに6:30くらいには起きて朝食、洗濯、掃除をこなしている(父は家事をほぼやらない)。年をとることの不思議さを感じた。なぜ人は年をとると早起きになるのか。いや、時代なのかしら。
父はいわゆる普通のサラリーマンだったから、月~金は6:30に起きる。その食事を準備したりなんなり、我々子供の弁当を作ったりで母は5:30頃に起きていた。

40年以上、このリズムで生活していたから、いまさら変えることができないのだろうか。今の時代はさまざまに労働の種類が増え、昼から夜からの仕事がたくさんある。これから数十年すれば、夜中に起きているおじいさんというのも増えていくのだろうな。では、認知症になった時に介護も夜中に行わなければいけないということか。ますます介護離職が増えそうだ。
日本はどんどん便利なサービスを増やして、ガンガンやってきたが、こういった影響も今後出てくるのだな。家族は小さな国家というのを聞いたことがあるが、まさしく国を考えるきっかけになった。

さあて、今日は特に予定を入れていない。ひとまず自室でニュース関連の動画なりラジオなりを聞きながら日記を書いていた。ゆっくりさせていただく。
やがて別の家に住む姉がやってきた。久しぶりに私が帰省したということで、気をつかわせてしまったようである。失礼をば致しました。

実家は休日になると、15時のコーヒーブレイクがある。やんごとない家である。コーヒーをすすりながら、このあたりの町の変遷なんかを聞いたり、定年後になにをやっているのかなんかを聞いたりした。
我が家のすぐ隣に、お金持ちのおじさんが半ば趣味でコーヒー店をやっていた。その息子さんが先の冬に亡くなったそうだ。雪の降る日に新聞配達のバイトをしていたところ転倒してしまい、そのまま亡くなったそうだ。
私も30歳になり、生きていることのラッキーさをつくづく感じる。人が若くして死ぬということを縁のないことだと思っていたが、知っている人がどんどん死んでいく。生きていることに感謝しましょう。

ということで軽く休憩をしたら、ちょいと買い物に出る。帰省した時に必ず
向かう店がある。大学生のころから通っている。
別にこだわりがある店とかではなく、ディスカウントストアの「ダイレックス」というところだ。ここがいろいろと安い。安くないものもあるが、まあなんでも安く売っている。値段が安いことが正義とは言い切れない時代になったが、相変わらず私の財布にはお金が無い状態が続いているから、私にとっては正義の味方である。

広島では普通のものだが、東京では珍しいものというのもこの世にはある。その代表的なものが「カール」であろう。「それにつけてもおやつはカール」でおなじみのカールである。関東での販売を終了し、カールらしいものは東京でも食べられるが、本物は広島に戻らなければ食べる機会が無い。
とりあえずカールを買う。ダイレックスはいわばジェネリックドン・キホーテのようなもので何でもそろう。ここでどうしようもない服を買うのだ。
私は服にこだわりが無いから、安ければ安いほど良い。今回も店を探索していれば、新素材トレハロース配合の服が売れ残って500円になっていた。これは幸いと500円のシャツを2枚とズボンを1本買った。こりゃ最高である。

家に戻って、今度は外食でも行こうとなる。外食と言っても、もう大人だからレストランという感じでもないから、私が居ない間にできた居酒屋に行った。田舎あるあるの駐車場付きの居酒屋である。
普段は飲み放題しか嗜まない私にとって、やはり金額が気になってしまった。ビールが550円、その他お酒が安くて450円からだ。酒なら何でもいいというのが私の信条である。これは高い。高いから安く酔いたい。
ビールの後はすぐに黒霧島の水割りをぐいぐいと飲んだ。味というよりアルコール含有量で選んでいる節がある。こういったちょっと金額が気になる場所では黒霧島を飲んできたから、もっぱらビール・ハイボール党員の私も黒霧島がだんだん美味しく感じるようになっていった。

アヒージョ風ポテトフライ、アヒージョ風枝豆を食べた。これは美味い。それに家でもできそうである。これは東京に戻ったらさっそくやってみようと、これを書いている現在、似たようなものを二、三度やった。意外と難しかった。

程よくお酒を飲んで帰宅した。ほどなくして姉は帰宅した。私はまた部屋に戻って何の気なしに日記を書いたりしながら、外からの風を浴びながら過ごした。またほどなくして、父も母も眠った。早い。
23時くらいだろうかしら。私はまだ眠たくないから、居間に行ってこっそりと酒を少し飲みながら(やっぱりちょっと遠慮してそんな食べ飲み出来てなかったんだな)ワイドショーを見たり、ラジオを聞いてみたりした。

明日は朝早めに起きて、町をぐるっと自転車で走ろうと思っていたのだが、外は大雨だ。こりゃあ厳しそうかなと諦めながら、だらだらとしていたら2時ころにうつらうつらとまたソファで眠りそうになった。
いまの生活の中で、このソファが今の寝床よりもふっかふかなのが良くないのだ、眠たくなる。

「はあ~」と誰かのため息のような声がしたから、はっと目が覚めてあたりを見渡したが誰もいなかった。おばけか。
おばけにあきれられてしまった。なのでちゃんと布団で眠ることにした。
窓をあけて、風がさ~と入って来るが雨粒は入ってこない。外はびっくりするくらい車も人の気配もなく、森の奥のきこり小屋で寝ようとしているような心地よさだった。ぐう。

今日面白いと思ったことは「広島はあまりにも平和すぎて、刻々と脳が退化している感覚があった。あまりにも居心地が良すぎて、頭がおかしくなるかと思った。桑原桑原。」





こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。