2024/12/14 粘り腰で20分
もう、どんだけ前のを書いてんだよとお思いの方が多いことは承知している。
その証拠と言ってはなんだが、閲覧者数が若干減っている。確かに、その日の晩に更新されれば、私はこんなことをしていたけども、この人は何をしていたんだろうというライブ感が楽しくなる。くぅー。
でも、これだけ更新が滞るほど楽しいことがたくさんあったということだから楽しみにしていただければと思います。それにしても眠たい。いつにもまして誤字脱字が多かろうがお許しください。
今日は漫才大行進。いよいよ2024年の大行進の出番も終わることになる。何度も言うけども、早いものでとは言わない。長かった。
こうして日記を書いていると、すべての日が分厚く残っていく。読み返せばすべての日になんらかの意味があったということがわかる。
皆さんも1行日記でも書いていただければ、人生がより良くなることだろうよ。
今日の出番は14:50から。しっかり頑張っていきましょう。定刻通り14:20ころに到着する。今日のお当番はさくらだモンスターさんがご担当。大先輩に仕事をさせて自分は漫才だけをやるというこの背徳感。漫才協会でしか味わうことができない。別にいい気分ではないですよ。
近年、「背徳感」という言葉の揺らぎが大きい気がする。お!話が長くなりそうな語りだしだね。
背徳感とは徳に背くわけだ。徳とは簡単に言えば品性、正義に沿った行動や人格、社会生活で望ましい態度とされる。意味がかなり抽象的であるが、要は誰が見ても悪いことではなくて、むしろ多くの人が褒め称えるであろう行動のことだ。例えば、川でおぼれた子犬を身を挺して助けたり、坂の上からおばあさんがミカンを転がしまくるのを拾い集める、電車で老人や妊婦さん けがをしている人に席を譲る、みたいなことだ。
背徳の本来の意味を考えれば、流される子犬やミカン、身重な人を見て見ぬふりをするということだ。気分の悪いことが背徳とされるだろう。
私なりにこのように背徳を定義して、背徳感というのはなんだか後ろめたいなあ、子供の頃が今の自分を見たら残念がるだろうなというような感覚。と言えるだろう。
これが現代では揺らいでいる気がする。生活の中で見かける背徳感は「夜中にカップラーメンを食べちゃった」「夫が働いている間に若い男と・・・」というシチュエーションに加えて、商品パッケージに「塩っからい背徳感」「山盛りにんにくの背徳感」「糖質マックスの背徳感」という言葉が商品パッケージにかかれている場合。
これらの使い方の中で、背徳感には「なんとなくダメなことはわかっているけどもやってみたい。やってみたらそれなりに快楽を得られる」という意味が付与され、そしてそれは「自分へのご褒美」みたいに美化されつつあるのではないかと思う。背徳感を抱くこと(行動)は本来、良いか悪いかで言えば悪い意味が強かったのではないか。それが良いこと寄りになっている。
それは社会が個人主義が強まったことで「あなたがやりたいならやれば」という風潮が強くなり、にんにくや塩を摂りまくることは健康には良くないだろうが食べたきゃ食べればいいじゃん。不貞をはたらこうが自分で責任をとれるならやればいいじゃない、という感じ。
社会の変化が言葉の内に含まれる意味を変化させていく。これは非常に興味深い話だ。
話が長い!
ということで漫才大行進で漫才をやろうと思う。すると、さくらだモンスターさんからお話が来る。ぴろき師匠がお休みになったので、10分が調整となっている。そこを爆弾世紀末と御次の惑星カッポで2.5分延ばしてもらって、の5分をいち・もく・さんさんにお願いしたい。とのこと。分かりました。2.5分か。であれば、漫才のあそこをあーして延ばせば良いかな。と考える。
支度をして、さあ出番まであと5分だというところで、キラーコンテンツの和出さんの顔がおかしくなっていることに気付いた。目が点というか色黒さが増して漆黒になっているというか。顔面蒼白とは聞くが、顔面漆黒は初めて見た症例だ。
和出さんが誰かと電話をして、それを切りおっしゃる「長谷川は今、羽田にいます」
寝坊だ。長谷川さんがエラーをしてしまった。急遽、もう10分の時間調整が発生する。袖はパニックになる。どうしようかどうしようか。
もう幕が開く。とりあえず爆弾世紀末はできるだけ延ばすということで舞台に上がる。お客様に事情も説明して、我々が長くやることへのお許しを貰う。以前、できるだけ延ばしてほしいと言われたことがあるのだが、お客様にをそれを言わずに15分やっていると、お客様の中で腕時計と香盤表を見比べをする方を発生させてしまった。
とりあえずあるだけのネタを取り出して、汗をかきかき喉も若干おかしくなり始めながら漫才をやりまくる。終われば今日は20分間の漫才をやった。すごいなあ。
我々が+10分やったから、残す時間調整は10分。惑星カッポさん、いち・もく・さんさんにそれぞれ5分を増せば平和になる。
着替えて汗を拭いて、疲れたーなんて言っていたら舞台から「いいかげんにしろ!ありがとうございましたー」と聞こえる。早くない?時計を見たら10分ぴったりしかやっていないじゃないか。
笠生(大収穫祭)くんに延ばしたかと聞いたら「いや~疲れましたね~。11分はやりましたよ」おい!あかんやん!
まだコンビを組み立てでネタが少ないということもあろうが、せめて台本ではない部分なんかで延ばしてもらいたかったものだ。
残すところ9分がどうなったのかは知らない。その後は青空麒麟児師匠にいち・もく・さんさんと相当な手練れが並ぶから無事に時間調整が終わったことは見なくてもわかる。
いやはや。今日も疲れました。その後は東洋館を後にして、ウーバーをたくさん運んだ。
あー疲れちゃった。引き続き頑張っていきまっしょい。
今日面白いと思ったことは「我々くらいのレベルになれば、ウケようとウケまいと、20分でも舞台に立ち続けることができる。若手たちよ続くのじゃ!受けなくても舞台にしがみつけ!」