2023/3/19 穏やかに火種撒き

今日は9:45に起きた。9:30に起きようと思って、ちょっと寝過ごしたから9:45だ。
昨日の雨はなんだったんだというほどピーカン照り。天気が良すぎて気が滅入るくらいだ。今日は浅草という日曜+ピーカンに最もふさわしい場所に一日いる日だ。身支度を済ませて東洋館に向かう。

11:30に到着し、開演の準備をする。今日はドルフィンソングの二人と我々の計4人で袖の当番だ。この当番について、私のなかででっかい爆弾を抱えている。めちゃくちゃ悪口を言うことができるが、これは言わないでおく。また漫才協会内にいらぬ火種を撒くことになる。
火種と子種はむやみに撒くな、という ことわざはたったいま私が考えたのでこの世には存在しない。

13:00から今週末の仕事についてのオンライン打ち合わせがあったので、いったん当番はドルフィンソングにお任せする。
今回の仕事はめちゃくちゃ不安だが、成功すれば人生を豊かにできる経験になると思う。またその日の日記でどうなったかは書こうと思う。

15:00から10分の出番だった。今日の東洋館はなんだか、半身浴みたいな空間だった。別にスベるわけでもなく、爆笑をとるわけでもなく、泣くことも、怒ることもない。湖の水面にたゆたっている感覚だ。この湖は私的には火山湖のイメージだ。あたりは森に囲まれている。硫黄が水に含まれるのか魚もいない。そんな湖にいる。
素敵な漫才だった。

粛々と当番をこなす。舞台上は大爆笑オンステージだが、当番は何も面白いことはなく進んでいく。いろんな芸人さんと食べ物の話なんかしながら過ごす。舞台は宮田陽 昇さんの大爆笑爆裂オンザビーチ・ザ・トニックシャンプーな漫才で幕が閉じた。となると今度は舞台の片づけだ。漫才協会は毎月1日~19日に興行をおこなっているので今日は諸々の片付け作業もある。スーツが二着、忘れ物があった。商売道具は忘れないようにしてほしいものだ。これは事務局での保管となる。
片付けを済ませ、帰ろうとすると東洋館のスタッフの方々も夜の公演に向けて準備を始める。女性のスタッフの方がいて、一目見てなんだかセクシーな格好をしているなと思った。ただ、女性にセクシーですねというのはセクシーハラスメントになる。

昔、ダウンタウンの浜田さんが何かの番組で外国人女性から「唇が分厚くてセクシーね」なんて言われていた。浜田さんは「なんやねん!」と突っ込んでいた。日本のツッコミの雄である浜田さんをもってしてもセクシーですねと言われると「なんやねん」しか出てこないのだ。
お笑いをとることが命題ではない方、ましてや女性にこのような言葉を投げかけるのは全方面から炎上してしまう。
このようなことを0.7秒ほどで考え、「やたらとおしゃれですね」という言葉にした。これはこれで困惑させてしまった。そもそも人の格好にコメントをするべきではない。

お笑いのネタの面白さの醍醐味は、この言いたいこと、思ったことの表現の方法を考えることにあるのではないかと考えている。ただ、そもそも言うべきではないことは言わないべきである。

漫才協会の備品を雷門前の事務所までもっていく。事務局の入っているビルのエレベーターは狭い。佐野くんと田川くんが荷物をもって上がっていった。三木くんと私は下で待つことにする。
二人が降りてきた。田川くんは「忘れ物の衣装は持ってくるなって怒られた」と言った。うーん。事務局にそんなことで怒る人はいないと思うけどなと話を聞く。「漫才協会員の衣装と断定できていないときは東洋館に置いておくようにと言われた」とのこと。うーん。それは怒られてないよなと思った。人の評価をむやみに下げるようなことは言わないようにしなさい、と言おうと思ったがこれも火種になりうるので言わないでおいた。

火種と子種はむやみに撒くな。この教訓がここでも活きた。

帰宅して、プロポーズ(コンビの名前である。わかりづらいのでブレイクするか、改名するか辞めるかしてほしい。)とのYoutubeチャンネル「茶色」の撮影を19:30~21:00くらいでおこなった。
今日の晩御飯は焼うどんと味噌汁だった。焼うどんを最高においしく作る方法を見つけてしまったのではまってしまった。
毎日カレーを食べているが、焼うどんも毎日食べようかと思ったが、それをやってしまうと私が自由に食べられるのが1食だけになってしまうのでやめた。

今日面白いと思ったことは「火種と子種はむやみに撒くな」
これはいい言葉を作ってしまった。

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。