2024/07/29 智恵子はベンチャーズを聞いて

今日は何をしようかなと考えた。
これは本当に幸せなことである。何をしようかと考えられる状態は、基本的人権を持っていることを確認できる状態である。奴隷的拘束・苦役からの自由。

それにしても、基本的人権というのはなかなかとんでもない憲法である。奴隷的拘束・苦役からの自由って、憲法に書いてしまうのは面白い話である。
日本で生きるには納税の義務を負う。納税はお金で払うものだ。お金で払うということは労働をしなければいけない。
日本国民が持つ義務、納税の義務・勤労の義務・子供に教育を受けさせる義務の三大義務も憲法に書いてある。この時点で矛盾している気がすると感じる人もいるだろう。
労働が楽しくてしょうがないという人もいるから、そこにはグラデーションがあるが、多くの人は労働は苦役だと思っているだろう。納税の義務を果たすには勤労の義務を果たすことに繋がり、結果として苦役からは逃れられない。
勤労というのもなんとも抽象的な言葉である。勤めて労すること(もしくは労して勤める)が義務なのだ。労したくはないよな。財を成して、もしくは親から引き継いで、株主配当だけで暮らせるという人は勤労の義務を果たしたと言えるのか。まったく労していない。ここを詳しく言えば、株価の上下に心労があるかもしれないなんていうことも言えるかもしれないが、それはおべんちゃらだろう。
おべんちゃーずである。でけでけでけでけでけ。ずんずんちゃちゃずんずんちゃちゃちゃ。きゅっきゅっ。である。あ、これはベンチャーズのダイアモンドヘッドを文字であらわしました。

こんな参考文献一切なしで憲法の話をするなんて大人になってはいけませんね。憲法の話をしていたかと思ったらベンチャーズの話をするのはもっといけませんね。
ベンチャーズの話をする。するのかよ。

ベンチャーズと言えば先ほど挙げたダイアモンドヘッドが有名である。ダイアモンドヘッドと言えばハワイの名山だ。ハワイと言えば日本人の多くが死ぬまでに一度は生きたいと思う桃源郷。
ハワイのビーチでパラソルを広げて横になる。ゆうたろうさんが持っているようなデカいワイングラスにカラフルな飲み物が入って、果物なんかが刺さっている。それをストローでチューと吸えば、目の前には筋骨隆々な白人がサーフィンをしている。そんな映像が思い浮かぶ。
そんな映像にBGMをつけるならばベンチャーズ一択だろう。

私が生まれた時には当然、ベンチャーズは売れきっていた。テレビバラエティなんかで海でロケーションをしているバックで流れていた気がする。さらに、テレビアニメ「こち亀」のオープニングテーマにはダイアモンドヘッドに歌詞をつけた「渚の女王様」が流れていた。そのオープニングアニメーションには海で遊ぶ、こち亀のキャラクター達の姿が流れる。
そんな原体験をしているからベンチャーズを聞くと脳内に海が現れてしまう。

でもその海っていうのは瀬戸内海ではなかった。瀬戸内海は山が近く、たくさんの川が流入しているから、栄養が豊富。そのためプランクトンがとんでもない量になっている。ゴミがめちゃ浮いているとかではないから、自然発生的な汚さが瀬戸内海である。
ベンチャーズが見せてくれる海は瀬戸内海ではないから、海の近くで生まれ育った私でも「本当の海に行きたい」と思ったものだ。逆智恵子抄である。

智恵子は広島に海が無いという。ほんとの海が見たいという。
私は驚いて海を見る。
カキの養殖イカダが浮かぶ海は、切っても切れない昔なじみの緑色の海だ。
やたらと浮かぶミズクラゲは透明色した夏のぬめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言う。ベンチャーズの曲を聞けば思い浮かぶ、ハワイの青い海が智恵子のほんとの海だという。
あどけない海の話である。

こんな智恵子ならカキの殻を投げつけてやりたくなる。しゃもじでぶん殴ってやりたい。B&Bの漫才を嫌と言っても見続けさせてやりたい。ベンチャーズなんか聞かずに吉田拓郎を聞けと、外耳炎になるまでイヤホンをつけてやりたい。
そんな広島のことを考えていたところで、ちょっとXを見た。よせやい太郎さんがツイートしていた投稿が目に入る。「コイン通り」というお笑いコンビの方がいらっしゃるらしい。絶対に地元が近い。
私の実家から徒歩3分くらいのところにある通りの名前なのだ。広島出身の方らしい。スピリチュアル。

そんな話は置いておく。日記を書いていない。
今日は日記を書きまくった。また現実の日付と日記の日付の乖離が起きたから、それを解消するために文章を書きまくった。
文章を書きまくりながら録画していた番組をたくさん見た。先週録画していたウォーキングのひむ太郎と迷宮グルメは、テレビ朝日内で発生したCMを流そうとするとトラブルが起きるという事件の影響で見れたものじゃなかった。だが、一人のジャーナリストとして1時間しっかりと見た。見れたもんじゃなかった。

一日中、家にいるのも良くなかろう。私もウォーキングののり太郎として上野までウォーキングをした。ラッキーなことにアメ横あたりにある中華「福しん」が餃子一枚100円の日をやっていた。ちょっと並んですぐに席に通していただいた。
餃子をモリモリ食べながら福しんサワーを飲む。福しんサワーはまさにベンチャーズが演奏するハワイの海のような色のお酒だ。知らない人は検索してみてね。
一杯飲んで、うん。もういいやとなって、二杯目はウーロンハイにした。手もみラーメンとギョーザを3枚食べて店を出た。ラッキーであった。

今日は何も食べていなかった。最初から居酒屋に入ると食事で高くつくから、福しんに入った。でも腹いっぱいすぎて居酒屋に入る気も失せてしまった。おそるべし福しん。
「福しん」と「餃子の満州」は西武池袋線あたりにたくさん店舗があり、なんとなくライバル関係にあると思う。椎名町駅、東長崎駅には福しんと満州どちらもある。明らかに意識しあっている。
私の味の好みとしては満州の方が美味いと思う。ただ、福しんは安い。皆さんの舌でもって、このライバル関係に終止符を打っていただきたい。
満州は鬼怒川に満州旅館を営業しているらしい。電車で数時間、そこからバスで行ったコンビニもスーパーもない山奥にある。その旅館では満州のメニューのみが食べられるという。満州どMしか泊まることができない旅館だ。いつか行きたいと思ってまだ行けていない。取材なので経費で落とせるから行きましょう。

話が長い。早く終わらせよう。帰りもウォーキングをして帰る。その道すがら、新しい立ち飲み居酒屋ができていたから、ちょっとだけ飲もうと思って入った。ホッピーセットが日高屋よりも安いうえに、ホッピー中(焼酎)がじゃぶじゃぶ入っていて良かった。また来よう。

23時前に帰宅して、風呂に入って眠った。ああ楽しかった。

今日面白いと思ったことは「智恵子にいろいろ言わせるシリーズは面白そうだ。でも智恵子抄って認知度が意外と低いからネタには使えない。吾輩は猫であるの冒頭がぎりじゃあないか。」

私が智恵子抄を知ったのは、桑田佳祐さんの「声に出して歌いたい日本文学」からです。汚れちまった悲しみは~へへいへいって誰も思いつかないよ。

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。