baku yumekui

街の噂の運び屋の一人、〈夢喰い虫〉のバクは、その日も徒労のまま劇場の奈落から這い出し、…

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街の噂の運び屋の一人、〈夢喰い虫〉のバクは、その日も徒労のまま劇場の奈落から這い出し、その途中ひどい立ち眩みを起こした。山尾悠子「夢の棲む街」より。

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アガンベン「学生のための鎮魂歌」

*以下の文章は哲学者ジョルジョ・アガンベンによる「学生のための鎮魂歌Requiem per gli studenti」(https://www.iisf.it/index.php/attivita/pubblicazioni-e-archivi/diario-della-crisi/giorgio-agamben-requiem-per-gli-studenti.html) の全訳。  予想されていたように、来年から大学の講義はオンラインでおこなわれることになるだろう。注意

    • 最近のアガンベンについてのつぶやき

      最近のコロナウイルス騒動にかんしてアガンベンは結構頑張っていて、イタリアで感染が広まった2月後半から、Quodlibet社などを通じ、かなりの頻度で見解を表明している(参照:https://www.quodlibet.it/una-voce-giorgio-agamben)。最近発売された『現代思想』でも、高桑和巳氏が「伝染病の発明L'invenzione di un'epidemia」を翻訳しているし、手前味噌ながら、先日わたしも訳してみた。               

      • アガンベン「ある問いにかんして」

         以下の文章は、哲学者ジョルジョ・アガンベンが新型コロナウイルスの問題について4月14日にQuodlibet社のサイトで発表した記事(https://www.quodlibet.it/giorgio-agamben-una-domanda)の翻訳です。  「国家全体がそれに気づかぬうちに、ある疫病を前にして倫理的にも、政治的にも崩壊してしまう、こんなことはなぜ起こりえたのか」。この問いをわたしは一か月以上も前から考察しているのだが、この問題に関心を抱いている人々に応答するこ

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      アガンベン「学生のための鎮魂歌」