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複数ヘクスで構成された物標のルール

注:本記事には『獅子のあぎと』シナリオ15まで+シナリオ19終了時点(かつキャラクターレベル6)までの戦略、戦術面でのネタバレが含まれています。シナリオ的なネタバレは基本的に行いません(万が一行う場合はここに記します)。また『グルームヘイヴン』の基本ルールについても触れる可能性があります。

複数ヘクスで構成されていても、広域効果で攻撃できるのは1回

 2ヘクス以上で構成される物標が出てきたので、それについてのルールをまとめます(物標の基本的な説明はルール説明書p17「物標(地形)」参照)。まず複数のヘクスを標的にできる広域効果で2ヘクスどちらも効果範囲に捉えても、物標を2度攻撃することはできないと思われます。ルール説明書p7「攻撃(能力)」に「1つの能力によって、同じコマが複数回標的になることは、基本的にはありません」と記載があり、この物標は1つしかない(HPが1つしかない)ため同じコマ扱いで1度しか攻撃できないと考えるのが自然に感じます。

隣接していたら遠距離攻撃は不利になる

 2ヘクス物標の片方にだけ隣接していて、もう一方のヘクスに対して遠距離攻撃をした場合、隣接扱いになるのかならないのか? 残念ながら隣接扱いで不利になると思われます。ルール説明書p9「射程」に「隣接コマに対して、射程のある攻撃(遠距離攻撃)を実行する場合、不利になります」と書いています。先ほども書きましたが複数ヘクスで構成されていても、物標は1つしかないため、そのどこかに隣接していれば隣接扱いで遠距離攻撃は不利になるのが自然に感じます。

隣接ヘクスは最大で8ヘクス

 デモリショニストの攻撃修正カードに「標的に隣接する全敵に1ダメージ」という効果があります。これが複数ヘクスで構成された物標攻撃時にめくられた場合、隣接ヘクスは最大で8ヘクスもあるため、8体の敵に1ダメージずつ与えることもルール上は可能です(隣接ヘクスすべてに敵を誘導するのは非常に難しいですが)。

物標は全状態と強制移動は無効だが、キャラクター・トークンは配置可能

 物標は毒や呪いなどの状態にはなりませんし、押し出し&牽引も無効です(ルール説明書p17「物標(地形)」参照)。一方、レッド・ガード「拘束鎖」やハチェット「本命」などのキャラクター・トークンを配置する効果は有効であると考えます(無効とする記述が見つけられないため)」。
 なおハチェットの「本命」については、「物標に本命印を配置することは可能だが、物標のHPを0にしても「倒す」ではなく「破壊」になるため本命印は消滅する」という見解(公式発表ではありません)があるため、使用するか否かはお任せします。詳細は以下のページの目次から「おまけ:物標破壊で「敵を倒したら〇〇」の効果は得られるのか?」を選んで参照下さい。

モンスターは物標を治癒する

 物標を破壊するのが目的のシナリオでは、物標は敵扱い=モンスターから見ると仲間なので、モンスターは物標を治癒します。なおグルームヘイヴンのルール説明書には「射程内のうち最も多くHPを失っている仲間を治癒」と優先順位が記載されています(獅子のあぎとのルール説明書では治癒の優先順位についての記載は見つけられませんでした)。

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