マガジンのカバー画像

もやもや日記

16
こころのモヤモヤに形を与え、その声に耳を澄ます日々をつづったもの。
運営しているクリエイター

記事一覧

ゲイの養育里親

パートナーのおっさんが、一時的に子どもを預かる「養育里親」になりたがっている。先日一緒に説明会に行って、実際の里親さんの話を聞いてきた。 そして、今日は養育里親の登録をしに行くという。やる気満々のおっさんに比べて、僕は気が進まない。 虐待をして児童相談所に子どもを一時保護された親のカウンセリングをすることもある僕は、親を通して現実に触れている。仕事だから境界を引いて、枠の中で向き合うことができる。 それが、僕の日常にまで入ってくることは、たとえ短期間でもきついと思う。仕

他者の期待に応えようとする生き方

他者の期待に応えようとする生き方をやめることにしました。 自分の中にある「理想的な自分」を疑うことにしました。 他者の欲求を自分の欲求にすり替えないこと。私とあなたをはっきりと分けること。 他人や社会から投げつけられた恥や罪悪感を、自分のものとしないこと。 心理士だから、それが健康に生きるために必要なことなのは百も承知でした。 でも、健康に良いから軽い運動をとか、十分な睡眠と食事をとか、もっと自分を大切になどと患者に言いながらそうしない(できない)医療関係者はたくさ

意外と受身的だったのだな

先日、ひとりで近場へ日帰り旅行に行ってきた。 仕事でもなく1人で旅行するのは4年ぶりぐらいだと思う。 昼飯にビールを飲んだ。前にひとりで昼間から酒を飲んだのはいつだったか。記憶にないほど珍しい。 そうやってみて気付いたことがある。自分はいつも誰かと一緒に旅に出ていた。そして、旅先では一緒の人が楽しんでるかということばかり気にかけているか、あるいは別に来たくなかったという気持ちが伝わらないようにと思って、心からリラックスすることはなかったのだ。 一人旅は前にも何度かした

UMP

海へとつづく坂道で、 紫がかったピンクの花を見つけました。 たぶんこの色が好きなのだと思います。 昨日の記事の写真もこの色でした。 ただのピンクではなくて、 うすく紫がかってるピンク。 マゼンタと呼ぶのは違う気がするので、 新しい呼び名を考えてみました。 うすく紫がかってるピンク ↓ うすむらピンク ↓ Usu Mura Pink ↓ UMP ということで、 UMPと名付けました。

タイル好き

タイルが好きな自分をイヤだなと思う。 どんなに見つめても何も生まれず、周りと共有できない好み。 だから?と言われそうな好み。 トイレに入る度に、タイルの中に模様のパターンを見つけ出す。ひとつパターンを見つけると、同じ模様が視界に広がっていくのを感じる。 趣味にもならない。ただ単に好きというだけ。軽い自己嫌悪感なのか。トイレがひとりの場所だからか。少し孤独も感じる。 トイレに入るとよく考えること。

いつもやさしい花

凍り付いていた時間が動き始めると、今と過去がつながって、分かってくることがある。 人と会った時に感じる見透かされそうな感じは、もしかしたら、友人が亡くなった時に感じた強い罪悪感からきているかもしれない、とふと思った。 たった1人の大事な友人が苦しんでいることに気付きもせずに、愛だの命は大切だのと子どもたちに説いていた自分なのだ。友人の自殺を知ったとき、自分を「偽善者」とののしった。善人ぶった自分が滑稽で夢や理想を放り出した。 今なら「誰にも分からなかったのだから」と客観

大切に使いなさい?

祭りでHYの「時をこえ」にのせて舞うエイサーを見たことがある。 胸に刻みなさい あなたのその鼓動 昔 昔に繋がる この命 大切に生きなさい その時エイサーを踊っていたのは、アディクションからの回復を目指す人達だった。そのせいだと思う。「大切に生きなさい」という言葉が、半端なく重かった。 それからずいぶん経った今日。歌詞の「大切に生きなさい」の部分が、いつの間にか頭の中で「大切に使いなさい」に変わっていたことに気付いた。 たしかに自分は最近、かなり時間を(命を)無駄遣い

壊れるものがリアル

きのうアップした「ひらり」を、パートナーのオッサンに見せてみた。オッサンはアートに詳しい。 リアルな作品にしたいと思ってると話したら、「小さな額に入れて、家の中に飾ってもいいよ」と言ってくれた。 それじゃあ…と、調子に乗って100均で額を買ってきた。パソコンで題名と絵と詩をあれこれ工夫して配置してみたけど、これが結構むずかしい。余白をある程度もたせようとすると、絵がどんどん小さくなっていく。絵はあまり小さくしたくない。それでも、バランスを見ながら少しずつ絵を小さくしていっ

そこに隠れてる

イラッときたときに、その下に隠れている気持ちに気付くのは難しい。 今日、同僚の行動にイラッときてその気持ちを上司に伝えた。モヤモヤを無視しないという点では良かったと思う。 でも、イラッとした気持ちに隠れている、自分を大事にされなかったんじゃないかという悲しみとか虚しさとかに気付いたのは30分ぐらい後だった。会社を出て帰宅途中に牛丼を食べてる時だった。 モヤモヤを無視しないのは大事だけど、モヤモヤを単純なものだと決めつけるのも良くないと思う。できれば、強いモヤモヤがあるこ

収穫するにはまだ早い

noteを書きはじめてそろそろ2週間がたつ。今日はなにを書こうかと思って、気負っている自分に気づく。表現しようとして何かを探すのは違う気がするのだ。先にもやもやした何かがあって、それを表現するのがいいと思う。 文章を書くよりも先に、載せたい写真を自分のスマホのアルバムから探したら、今日はなぜかゴーヤを選んだ。庭になっているゴーヤだ。僕がnoteを書いてるこの2週間に、すくすくと大きく育ったのだ。 日々、慣れない仕事や試験勉強をこなしているけど、やってることが実を結ぶのだろ

クチナシプロセス

庭でクチナシの花が咲いている。いい香りだ。 クチナシの花は分厚くしっとりとして、甘く香る。ツメで傷つけると、白い花びらは茶色く変色してしまう。傷つけなくても、錆(さび)のように茶色くしなびていくけれど。 小学生1、2年生の頃、そろばんを習っていた。そろばんの行き帰りにクチナシを生垣にした家の前を通って通っていた。その家の子も同じそろばん塾に通っていたから、ときどき行き帰りの道で一緒になることがあった。 生垣に咲くクチナシに鼻を押し当てて、甘い香りを嗅いだことをよく覚えて

ワナに違いない

近所の神社に、草で作った大きなワナが仕掛けてあった。 この時期になるとそこかしこの神社にワナが仕掛けられているのを見かける。用心しなくてはいけない。邪悪なこころを持つ者があの輪を通れば、瞬間的に輪がキュッ!と締まって捕まってしまうのだ。あれはワナに違いない。 それにしても心惹かれるワナだ。周りには誰もいない。 試しにちょっとだけ、神社の境内に足を踏み入れる。昔に比べればいくらか邪悪さは減った思うし、大丈夫な気がする。モヤモヤだけでなくウキウキだって無視してはいけないはず

ワイヤレスイヤホン冷戦

時々、パートナーのオッサンとの関係がぎくしゃくする。 僕が日曜に出勤したことにオッサンが「静かに」腹を立て、この3日間ぐらいぎくしゃくしていた。日曜まで出勤になってしまったのは申し訳ないなと思うけど、前もって伝えていた事だし、1時間早く仕事を切り上げて帰ってきたんだから、こちらとしては分かってよという気持ちがある。 オッサンは機嫌を悪くすると何も話さなくなる。この3日間、家の中で始終ワイヤレスイヤホンを付けていた。僕が話しかけても実際に聞こえていない感じで。こちらは話しか

今もどこかで

Skypeにログインできない…。 アカウント名とパスワードを入れても、「古い Skype パスワードは今後使用できません。Microsoft アカウントのパスワードでお試しください。」と真っ赤なエラーメッセージが表示される。 在宅ワークで使ってる共有アカウントなので、他の人もログインできないか聞いてみたところ、「おかしいね、できないね」「あれ、私も」と返事がきた。 それじゃ、もう僕の責任じゃないよね。Skypeのせいだよね。ここで、「俺知~らね」となりたい。でも、このま