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リバーズ・エッジ

色んな人の声が飛び交う現代の社会から
誰もいない森にはるばるやって来た

ここには生きてる人こそいないけれど
死んできた人たちの苦悩がある
たくさんの落し物を辿った先に
僕の行き着く救いがあった

「死んだ人しか好きになれないの?」

映画のワンシーンを思い出す
きっと彼の中には人に対する期待は
少しも無くて
何も言葉を発さない、この世に存在しない
そんな死人が好きなのだろう

この世から消えた人は時に
今生きる人よりも遥かに物を語る
無責任なことは語らず、ただ寄り添うだけ
ここにはそんな心地よさがある


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