見出し画像

創作絵本 「ばけつちゃんのおにたいじ」について

こんにちは。今日は、先日アップした「ばけつちゃんのおにたいじ」に込めたメッセージについて書いてみようと思います。

もし良かったら、こちら↓を読んでいただけると嬉しいです。
創作大賞2023に応募している絵本です。

最初、このお話を書いたとき、最後の一文は「へいわな いちねんに なりますよ

うに」でした。

だけど、何度も読んで、絵を描いて、このお話と付き合っていくうちに、

なりますように” だと、 神まかせ というか 人まかせ という

のか、そういう気がして、よし、これでいいぞ!と思えなくなってきました。

そして、とてもとても考えた結果、今の

ばけつちゃん へいわな いちねんに しようね

になりました。

戦争や災害、手を合わせて祈ることしかできない平和もあるけれど、

例えば、教室の中であったり、家族の間、友達との関係など、

小さな世界の平和であれば、祈るのではなく、もっと自発的に、もっと積極的に、

言葉や行動を選択していくことで、平和って作れるのではないかと思ったのです。

それぞれが、できるだけ、やさしくありたいなと思うことで、私たちの小さな世界

の平和を、作っていければいいなと思うのです。

そして、おにのように、怒らずに許したい。そして、相手の幸せを願いたい。

苦しい思いをしている子にも、”やさしい”を知ってほしい。

苦しい思いをさせている人にも、”やさしい”を知ってほしい。

やさしい人がたくさんいること。やさしい世界があるということ。

20年ほど前、私は、灰谷健次郎さんの「少女の器」という本に出会いました。

その本を読んだとき、こんなに優しい人がこの世にいるのか!と、とても驚いて、

灰谷健次郎さんの本を片っ端から読みました。

そして、その後、三浦綾子さんと河合隼雄さんの本にも出会い、そこでもまた、こ

んなに優しい人がいるのか!と驚きました。

やさしいってすごい!!衝撃的な出会いでした。

弱い立場の人、子供たち、なかなか理解し難いような人たちのことも、

受け入れようとする心に触れて、とても感動したのです。

そのとき、私は初めて、こういう人になりたいなあと、思ったのでした。

本当の優しさってすごい! 優しいって強い!

世の中に、こんなに優しい人がいるんだ!と知ることが、希望になることを

知ったのです。

私は、子供たちに、”やさしい”を伝えたい。

灰谷健次郎さんや、三浦綾子さんのように。

やさしい世界を子供たちに見せたい。そして触れてほしい。

そんなお話が書けるようになりたいなあと思いながら、絵本を描いています。

と、理想は高いのだけれども・・・モゴモゴモゴ。

希望を書くのは簡単だけど・・・フフ。今日から夏休みに突入。

私は、シビアな息子たちと、この暑い中、平和に過ごせるのだろうか。チーン。

がんばろっと。 











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?