生涯現役でいるための10か条
個人的には生涯現役が正しいと思ってるのだけど、経営者には引き際があるんじゃないか?という問題について…
ちょっと前の投稿で”令和の経営10か条”というのを書いたのだけど、その10番目に”何歳になっても引退したくないのが平成の経営者、いつでもイグジットのタイミングを計っているのが令和の経営者”ってな文章を思いついた。思いついたあとで、我ながらうまいこと言う=====と自画自賛しながらふと考え込んだのです。
要は、生涯現役でいるためには、ステージを次々変える身軽さと、何歳になっても続ける才能発掘が必要なんじゃないか?
ということを10か条にまとめた投稿です。
1.再現性だけを価値にすると生涯現役は難しいと考える理由
働くということの概念が多分大きく変化したのだと思う。
例えば、半年先でも予約が取れないような高級料理店は”同じ味の再現”じゃなくて、”今日の発見”を売っている。同じ味の再現に一生懸命の店は3年後には予約がとれる店になっている。
例えば、ずっと写真用品メーカーであろうとしたコダックは倒産し、医薬品から化粧品まで作り始めた富士フイルムは生き残った。
例えば、流行のヘアスタイルを作り続けようとする美容室は衰退し、自分自身のアート的センスをもとに毎回違うスタイルを提案し続ける美容師は顧客離れが起きにくい。
料理人や美容師の世界に起こっている職人的進歩でも、コダックの世界に起きた破壊的イノベーションでもいいのだが、いずれにせよ、同じものを提供し続けるという平成的な労働の価値が激減しているのだと思う。