見出し画像

アウトプットルーティーンの数=使える知識の学習数

 小学生の時、貪るように読んでいたシャーロックホームズの第一作の”緋色の研究”の中でホームズは言う、”思うに人間の頭というのは何もおいていない屋根裏部屋のようなものだと思う。愚かな人はここに必要、不必要を考えずに知識という名のガラクタを詰め込む。賢い人は必要な知識だけを整理して置いていく。だから、必要な時に愚かな人は必要な知識を取り出せないのさ”(←記憶に頼った表現なので間違っていたらごめんなさい)

 自社やクライアントの社員教育に関わるようになって、それはもう、とっても実感する、或いは直面するのがこの問題でした。賢い、とか、愚か、ということではなく、実際に知識を運用できるかどうか?という問題。

画像2

1.知っているけど使えない知識の問題 

知っているのに、実際その知識が有用な時には引き出せない、そんなことがぼくにもたくさんあった。例えば、”経営理念は?”と聞かれれば正確に返せるけど、行動には反映していない。例えば、自社の労働分配率を会議で教わるけど、自分自身の年収と関連させて発言できない。例えば、参考図書の考え方を応用できない…

画像1

2.アウトプットが知識を整理する

 ホームズが言ったのは知識は整理して憶えることの有用性だったけど、ぼくは整理するためには、アウトプットこそが最高の方法だと思う。九九は小学生の時に徹底してアウトプットして身に付けた。連立方程式位までは今でも身についている。マーケティング理論もランチェスターの法則も徹底してアウトプットし続けた5年位の期間があったからいつでも応用できる。アウトプットし続けたことの多くは身体で憶えているし、どんな時に役立つ知識なのか整理されているのだ。

 そして、ついついぼく自身もやってしまうことだけど、社員教育、とか考えたらこのアウトプットを忘れ去ってインプット的な方法をとってしまうのが最大の不効率だと思うのです。勉強会、座学、テスト…高校までの所謂”学校の勉強スタイル”ではほぼ教えたことは活用されない。

 そして恐らく毎日を学びの時間に変える一番良い方法はアウトプットをし続けるために自らのルーティーンを極限まで増やすこと。そんなことに今更気づいた2021年の7月の最初の日でした…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?