夢日記

テレビ中継。
外国の街中を日本と敵国の兵や戦車が埋め尽くし緊迫していた。
建物に挟まれた大通りで対峙するふたつの軍をあらゆる国のメディアが取り囲んでいた。
不意にカメラが、画面の下から真っ直ぐ前へ前へと大通りの一本道を走ってくる1人の日本兵を捕らえた。
後から1人、止めるように上等の日本兵が追ってくる。
遠くから車の音がして、今度は画面上方から白いスポーツカーのようなものが現れた。
両者は止まらない。
ガン、という強い衝撃音がして、兵士が右側へ弾き飛ばされた。
頭から血を流し呻いている...
それを皮切りに緊迫した空気が破れ、画面下方からたくさんの日本兵が飛び出してきた。
だが、敵国の兵たちは待っていたかのようにぞろぞろと現れ、なにか白く長い紐のようなものを日本兵の顎下に突き刺しうなじから引き抜いて貫通させ、何人もの日本兵を串刺しにしていった。
道路には止まらぬ血が溜まり続ける。
テレビの前に立つ私はこのショッキングな映像から目が離せず、ただただ戦慄した。
これはいま現在起こっていること。この世界でたった今起きたこと。
連日報道される他国と他国の争いも、有名人の暗殺映像も、どこかただ画面の中だけのフィクションのように感じていた。
だが生配信と解って見ていたテレビの映像、目の前で起こる惨殺、混乱する中継現場、スタジオ、放送を中断するか続けるか議論する怒号、その怒号が漏れ聞こえながら放送され続ける前線の様子、これは本当に今起きていることなんだ、いずれ僕らの街でも起こる、やられる、そう直感した、戦えるだけの能力なんて持ってない、全員そうだ、いやだ、

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