乾坤一擲

毎日、世の中の動きに目を光らせています!社会ニュースについて、ちょっと変わった角度からの見解をお届け。細かいデータよりも、新鮮でユニークな視点を楽しんでくださいね!

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  • 知床観光船の事故 専門家分析まとめ

最近の記事

増税だけでない売上アップにつながるDX投資促進税制

今後、予想される税制改正として ◾️①暗号資産の課税制度の見直し(最近増えてきた資産のあり方のため課税基準があいまいだったりする) ◾️②デジタルトランスフォーメーション(DX)投資促進税制の見直し ◾️③減資対策(大企業が資本金を意図的に減らして、税制の低い外形標準課税の適用を受けようとする行為) 今回取り上げるのは②のDM投資促進税制だ。国の助成金や税制改正など公的資金の投入のタイミングを合わせられるか改正の内容に注視する必要がある。 コロナの際も年商数億円の零

    • お金を配っても少子化は止まらない社会の真相を読み解く

      先日、小池百合子東京都知事は、0歳から18歳の子供を抱える都民の家族へ月5000円支給する方針を打ち出した。 教育費が他地域と比べ、東京都は平均5000円ほど高いことを根拠として金額を決定したようだ。 岸田総理も出産一時金を42万円から50万円に引き上げる政策を打ち出している。この金額で平均かかる出産費用をまかなえるという計算になるのだそうだ。 このようにお金を支給することで、少子化を図ろうとしているが、ホントにそれで少子化が解消されるのだろうか? もっと複雑で深い原

      • 保険が必要な理由(社会論)⑥

        安心安全な「空間」としての市街地と 安心安全な「(将来の)時間」としての保険 「子供が小さいうちに自分に万一あったら、家族の生活はどうなるだろう…」 「もし車で人を轢いてしまったら怖いな」 保険で安心を買う、保険は御守り代わり、とよく言われるが、そういった効用も無視できない。 ある人にとっては、こういった効用を軽視しがちだ。実際にモノが手に入るわけでも、サービスを受けるわけでもない。人生の中でほぼ出会さない事態に備えるなど馬鹿馬鹿しい。 このように考える人も多いと思う

        • 保険が必要な理由(社会論)⑤

          保険がないとビジネスが成り立たないという側面も欠かせない。 B TO Bを関係継続させる保険 例えば、モノの輸出入のする際、貨物に保険をかけることがある。 輸入会社、海運陸運会社、輸出会社などが貨物に破損や事故がある度に、責任の所在や補償を巡ってモメていたのでは継続した取引が危うくなる。 したがって、貨物保険は輸出入にあたっての必要経費として含まれていたりする。 また損保会社は調査会社も傘下に入れているため、迅速な原因究明が図られるなど、事故の後処理もスムーズになさ

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        • 知床観光船の事故 専門家分析まとめ
          6本

        記事

          THE FIRST SLAM DUNKの面白さ分析してみた

          先週、井上雄彦原作脚本の表題の映画を観に行ってきた。 個人的には、非常に見応えのある作品であったが、見る人によって感想は低評価に変わるのではないかと思う。 そこで、どの部分が面白くしているか、どの要素が低評価になりうるかを記していきたい。 アニメの問題を克服したリアルなプレー表現 まず、私は普段バスケットを観戦するため、リアルなバスケットの動きが表現されていたことが、高評価の大きな要因になる。 これはおそらく実際の人間がバスケットをプレーして、それをCG加工してアニ

          THE FIRST SLAM DUNKの面白さ分析してみた

          保険が必要な理由(社会論)④

          長期的な視野での資金計画を実現 豊富な資金がある個人・企業は別だが、切り詰めて生活している場合、目先の必要に迫られてなかなか貯蓄が計画的に貯められないこともある。 例えば、子供の学費として大学は特に1000万円近く必要なってくるが、それまでに様々な生活費が必要に迫られる親にとって、非常に難しいバードルとなり得る。 この場合、学資保険に入る選択肢がある。子供の大学入学に合わせて逆算して保険料が計算される。 こうすることで、頭から大学費を貯めるという難題を除外することがで

          保険が必要な理由(社会論)④

          保険が必要な理由(社会論)③

          公的保険がない分野に民間保険が穴埋め ◾️海外旅行保険 例えば、海外旅行では国内の健康保険が使えない。食中毒などで入院すると、数百万に及ぶ思わぬ出費を強いられることも起こり得る。 こういった国の保険が及ばない分野は、多々ありそこに民間保険をかけておく必要が出てくる。 ◾️自動車保険 先程の海外旅行保険だけでなく、自動車事故においては国の自賠責は対人事故の際、相手への補償として使えるが、対物事故の場合は使えないため、民間の対物無制限が必要になってくる。 ◾️自転車保険

          保険が必要な理由(社会論)③

          保険が必要な理由(社会論)②

          トラブルの仲介役としての保険 保険に入るメリットは、トラブルに巻き込まれた時に、事故センターへ任せられるというものがある。 自動車保険を想定すると分かりやすい。 保険会社が保険金を出すでなく、相手方と示談を代わってしてくれる。 主に損害保険になるが、さまざまな賠償事案の補償問題を経験しており、組織内でノウハウが多く蓄積されている。 補償を巡り交渉することは、通常非弁活動と呼ばれ、弁護士の専権事項ではあるが、特例で損害保険会社にも認められてる。 したがって弁護士に任し

          保険が必要な理由(社会論)②

          保険が必要な理由(社会論)①

          両学長や中田敦彦などYouTuberの影響もあってか、保険は不要なのではないか、という風潮が強まっている。 そこで保険がどういった時に必要とされているか、業界を広く見つつ、ポイントを説明していきたい。 融資と保険 銀行が大きな金額を融資する際、借り手に保険に加入してもらうことが多い。 これは企業で言えば設備投資の際、個人で言えば住宅ローンを組む際に活用される。 融資先の社長や一家の大黒柱に万一の際あった場合、保険金がおりるため、それで貸付金をそのお金で返済してもらう目

          保険が必要な理由(社会論)①

          メタバースの行方

          最近、佐藤航陽という方の動画をよく見る。 彼はネット空間にリアルな世界を創り出すことを説いている。 確かに我々の五感は全て電気的な信号に置き換えることができる。 光の波長は色、つまり視覚に訴えるし、 肌の感覚も、電気信号に置き換わる、 味覚もデジタルで表現できると考えられているようだ。 つまり人間の脳とネット空間とを電気的な信号でつなぎ、ネット空間での五感をインプットし、意識をネットのアバターへの動作へアウトプットできる世界が近づいているのだ。 世の中すべてが、物質や物

          メタバースの行方

          知床観光船の水難事故 事後対応について

          船の捜索のあり方は3つの段階に分かれるようだ ◾️[第一弾]水中カメラにて調査 高性能の水中カメラを使った船内に乗船者が取り残されているかを見る。 特に後ろの扉が空いていたが、海上保安庁のものより、北海道警のものがより小さく中に入れたようだ。 今回の捜索を見ると、様々な国家組織が連携を取って成果を上げている。 KAZU1を最初に発見したのは、海上保安庁でも北海道警でもなく、海上自衛隊の掃海艇「いえしま」というものだ。 本来は海中に埋められた地雷=機雷を掃討する目的

          知床観光船の水難事故 事後対応について

          知床観光船の水難事故 営業・経営について

          直接の事故原因ではなく、会社の運営方針に欠落があったと見るニュースは多い。 ◾️M&Aでノウハウの欠落4年ほど前に会社経営権が、知床の海にも不案内で、船舶営業に疎い現在のオーナーに移り変わったとのことだ。 一般的に、日本各地で経営者が70才以上で、かつ後継者不足を抱えている会社か、100万社以上ある。つまりこれまで営々と築かれてきたノウハウが失われつつあるという問題が明るみに出た事件でもあると言える。 会社を買収した際、資産となるのはこの船会社が持つ船舶や知名度だけでな

          知床観光船の水難事故 営業・経営について

          知床観光船の水難事故 行政・規則について

          ◾️海での労災率の高さ今回のように、建物火災だけでなく、水に関わる災害も非常に多数の死者を引き起こす。 例えば、漁業もその他の業種に比べて労災保険料率は非常に高い。保険料が高いということは、それだけ危険だということだ。 ◾️安全管理規定そのため観光船には「安全管理規定」というものを届け出を行い、認可をもらわなければならない。 そこには、波の高さがどれくらいあれば、欠航するかという具体的数値を定めている。 そもそもこの規定自体が、業界内で有名無実化しているのか。それとも

          知床観光船の水難事故 行政・規則について

          知床観光船の水難事故 知床の地形分析について

          2022年4月29日17時現在、未だ10名以上が行方不明となっている。 今後、被害者の方の捜索に向け、見つかったKAZU1船内に取り残されているのか、海流に乗って遠くへ運ばれているのか、日が経つにつれて捜索範囲が比例的に広がると考えられている。 ◾️宗谷海流の分析まず事故があった現場は、宗谷暖流という海流がある。 南から北上して、知床岬を先端に3つほどの海流に分かれる。 水量がもっとも多いのは、ロシア領の国後島へ向かう海流。続いて、知床岬を反対側へ回り込み羅臼の方へ南下す

          知床観光船の水難事故 知床の地形分析について

          知床観光船の水難事故 救急体勢について

          2022年4月29日16時現在、KAZU1の船体も海底100メートルで見つかり、被害者も新たに3名見つかっている。 前回は直接の事故原因の推定パターンを伝えたが、 救助や捜索のあり方について専門家意見をまとめてみようと思う。 当初、海上保安庁へ救助要請があったのは、当日の午後1時10分過ぎとのことだ。 下の地図から分かるように、すぐに救助に向かえば、まだ沈没前に到着することはできなかったのだろうか。 通常、ヘリコプターは時速240キロ、釧路航空基地から事故現場まで16

          知床観光船の水難事故 救急体勢について

          知床観光船の水難事故 事故原因について

          事故の直接原因推定パターンまず、浸水があったことが原因であることが分かっている。 その原因は岩礁にぶつかったからなのか、同業者のコメントからもともとあった傷が波風で船体が打ち付けられて広がったからなのか、などが議論されていた。 また、浸水時にエンジンストップしていると連絡があったが、沈没直前に船体が大きく傾いて浸水があっことが原因なのか、あるいは浸水のかなり前から徐々にエンジンがストップしかかっていたのか。 当時の波は3メートル以上、16メートル以上の強風が吹き荒れてい

          知床観光船の水難事故 事故原因について