「総合職」に騙されるな!求人広告の注意点

求人広告の職種名が「総合職」の求人を見かけることがあると思いますが、みんながイメージする総合職と実態が離れている詐欺求人もあるので注意が必要です。

そもそも「総合職」に明確な定義はありません。
だから同じ総合職でも企業によって認識が違う場合があり、トラブルの元になっています。

一般的に「総合職」は、入社後に適性に合った職種(部署)に配属され、経験を積み、ジョブチェンジしていくという流れです。

職種例 / 総合職(販売・事務・営業)

では実際に注意した方がいい「総合職」の例を挙げていきます。

■ケース1.中小企業の総合職

総合職は入社後に配属先を決められるので自分で職種を選択できません。
それでも応募する理由は、
「どんな職種でもいいから、大手一流企業に就職したい」からです。
就職人気ランキングに出てくるような企業ですね。
これは需要と供給が合っているので問題ありません。
でも、名も知れない中小企業の「総合職」に応募して、全てを受け入れることができるのかを自分に問うてみましょう。

■ケース2.釣り求人の総合職

次の求人をみてください。

A社(配送業界)
総合職(管理・事務・配送

この求人の問題点は「配送」です。配送(ドライバー)は不人気職種でつねに人材が不足しています。求人しても人が集まらない。そこで苦肉の策として人気ある「事務」や「管理」と抱き合わせで総合職として誤魔化す手法です。人気職種を餌にして、本来ほしい不人気職種の人材を獲得しているんですね。非常に悪質なやり方ですよね。
もちろんそうじゃない求人もありますが、注意は必要です。

■ケース3.求人費節約としての総合職

転職サイトの掲載料は1枠で20万~100万円します。
基本的に1求人1職種なので3職種求人する場合は3倍になってしまいます。
3枠なら60万~300万円!結構な出費になっちゃいます。
そこで総合職とすることで1枠で3職種の求人が可能になるというわけです。

管理 20万円
事務 20万円   ⇒  総合職(管理/事務/営業) 20万円
営業 20万円

このように「総合職」という制度はないにもかかわらず、広告費節約の理由で総合職にしちゃっている求人も多くあります。正直そんな会社は信用できません。
また、1枠の求人に何職種も情報が入っているとごちゃごちゃして単純に読みにくいです。職種ごとにアピールポイントも違うので職種の情報量も少なくなってしまいます。


このようなことに注意して求人を見た方がいいですね。


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